2025年1月6日月曜日

2025年最初の投稿

年が明けたので1年間の振り返りをしつつ今年の目標を決める。なおこの一年の総括は2021年以来4年ぶりになるが空白の時間を埋めるのは大変なので振り返りは2024年のみとする。

1. 概観

変化の激しい一年だったと思う。自分も大学を出た(退学した)し、就職を(一ヶ月ほどごねてニートした後に)したのだが、自身の変化よりも社会の変化のほうが大きかったように思う。言うまでもなく各種AIの台頭である。この話は長くなるので後述するとして、とりあえず1年の流れを振り返る。

2. 2024年活動履歴

今年は総じてYouTubeを見る時間が増えたなと思った。TweetDeckが2023/8に終わって、それからTwitterを見る時間が減ったので変わりにYouTubeを見る時間が増えた。主にValorantとRustの配信だが、茸本朗さんやホモサピさんといった野草などを食べてる人の動画を見ることが多いと思う。あとはPrimitive Technologyや週末縄文人という原始的な生活の再現系は好き。
  • 1月……大学の歴史をまとめていた。この頃はコロナ禍の大学の対応をまとめていた。今思うとこの記録はかなり貴重だと思うが評価されることはないだろう。
  • 2月……まだ大学の歴史をまとめていた。
  • 3月……大学を退学するのでその対処とかをしていた。Claude3が出てきて図書館の管理システムを作ってもらったら動くものができてきて衝撃を受けていた。裁判の傍聴をした。
  • 4月……ニート生活。gemini 1.5 Proのコンテキスト長が長くて良いと言ってる。多分三国志とか読んでたけどあんまり生産的なことはしていない。美味しんぼを見てた。
  • 5月……上旬に就活して即決したので以前からやりたいと思っていた名古屋-豊橋間の徒歩移動を決行した。下旬より就職。
  • 6月……アマチュア無線の試験を受けて3級に合格する。アツミゲシについて調べていた。
  • 7月……映画『帝都物語』を再視聴。
  • 8月……『帝都物語』の本を読みすすめる。
  • 9月……『帝都物語』の本を読み終わる。
  • 10月……地元が出てくるアニメ『負けヒロインが多すぎる』を見て人生で初めてライトノベルを新品で買う
  • 11月……『日本霊異記』を読み始める。
  • 12月……Gemini 2.0 Flash Experimentが日本語の縦書き画像の文字起こしができてて感動している。

3. 2024年に得たもの

特になし。学生時代と比べれば金を得たかもしれないがそんなに多いわけではない。博士号はほしかったが 得られずに終わった。

4. 目標達成率

4.1. コンピュータサイエンス・数学の勉強

40点。仕事を始めたので新しい技術に触れる機会はあったり、Embedded Rustをやってみたりはしたがあまり進捗があったとは言い難い。正直この先2年ぐらいでAIがやるんでしょ?という気持ちが選考するので積極的に学習するモチベが少ない。その代わりLLMに触ったりするのは積極的に行った。

4.2. 本を読む/勉強する

85点。2024年に読んだ本は47冊だった。帝都物語が重かったのもあるが少し少ない印象。一週に一冊ぐらいのペースで来年は読みたい。以下は良かった本。こう見るとノンフィクションの本で重い本をあまり読んでない。
  • 『帝都物語』……映画を再視聴したので重い腰を上げて読んだ。長編なので色々思うところが多い。①100年以上のスパンの作品になっており、悪役はずっと加藤保憲で正義側が代々受け継いでる形式はジョジョを彷彿とさせる。故に悪役のキャラデザが重要となるが、これは映画で嶋田久作が加藤保憲の演技をしたことで完成された感じはする。こんなに魅力的なキャラはそういないだろう。②過去の描写に全力を注いでいる点が素晴らしい。現実の中に虚構を交ぜた作品は好きではないのだが、詳細に当時の文化や歴史を描いているのが大変良いので何も文句はなかった。③三島由紀夫みたいな死後間もない人も含めて実在の人物を登場させるやり方が一周回って面白い。④妖怪や呪術の描写に文献の引用がちゃんとあるのが良い。ここが最も評価される点かもしれない。一方で過去の記述に忠実であるがゆえにビジュアル的なかっこよさが伴わないところもあり、エンタメとしては呪術廻戦などの描写に軍配が上がるだろう。簡単に総括することができない作品なのでなかなかレビューしにくい作品なのだが、総じて良かった。
  • 『日本霊異記』……帝都物語がしばしば言及されていた日本最古の仏教説話集。奈良時代の一般庶民の生活が垣間見えるのが大変良い。『遠野物語』のように短い作品がたくさんあるという形式で好きな話が幾つかある。個人的には上巻の20話が好きで、容貌の良い僧の姿を何人かの絵師に書かせたら皆観音菩薩の絵を持ってきて、その僧の正体が観音菩薩であることがわかるという話がある。これは攻殻機動隊の笑い男っぽさがあって良い。
  • 郷土史の本……杉浦明平『華山と長英』、加藤克己、石川洋一『田原藩 (シリーズ藩物語)』など。市史などを通読したことがなかったのだが、これを読むと一度全体を概観する意味でも市史を読んだほうが良い気がしてきた。

4.3. 技術的なアウトプット

50点。全くしていない。だがWikipediaを書いたり大学の歴史をまとめてネットに公開したりしていて、それは本一冊分に相当するアウトプットだったのでまぁいいかなと思ってる。

4.4. 新しいことへの挑戦

50点。LLMを触るのは積極的にやったが、これが果たして新しいことへの挑戦になるかといえば否であろう。もはやLLMを触ることはこの世界で生きていくことで必須のことになりつつある。アマチュア無線を始めたり、世界史の単語を覚えるのを少し始めたのは新しい挑戦だった。

5. 2025年の目標

・新しい知識・技能・技術を身につける。
 コンピュータサイエンス・数学の勉強の勉強など基礎的な事柄をやるモチベがLLMの台頭により減ってしまった。
・本を読む
 量を求めれば質も得られるという気持ちでやっているが、今年はもっと頑張りたい。
・アウトプット
 興味が技術方面だけではなくなったので動画、文章などをアウトプットすることをしたい。
・今まで興味を持ったことがなかった分野に手を出す
 アマチュア無線は結局開局して終わってるが、そういう方面で視野を広げたい。