2020年1月6日月曜日

2020年最初の投稿

だいぶ先だと思っていた2020年がとうとう来た.

# 2019年活動履歴

アニメ・漫画・本を軸足に生活した一年だった.

1月……なるべく高速なBrainfuckインタプリタをRustで実装していた.あとPythonでマストドンの私的botをラズパイで動かしていた.
2月……卒論の締切が月末で何もできていない.code golfちょっとやったりしていた.ナスDの動画とか見ていた.友人が半月シェアハウスしていた.本格的にプリキュアにハマりだす.2/26に中国へ行く.
3月……3/3中国から戻る.『信じない人のための<宗教>講義』を読んだ.
4月……元号発表をyoutubeで見た.Rustで研究のプログラムを書こうと決意.『多数決を疑う: 社会的選択理論とは何か』を読んだ.
5月……RustのゲームライブラリPistonの練習としてsudokuを作ってた.宗教の本を結構読み始める.
6月……研究のプログラムをRustで書いてたがだっるってなった
7月……画像処理特論のレポート頑張ってた
8月……ドローン作ったりしていたはず.『吉里吉里人』『羆嵐』『砂の王国』を読んだ.
9月……市の図書館に行ったりしたらしい.ドローン作ったりしていたはず.『人が人を殺すとき―進化でその謎をとく』を読んだ.
10月……アニメを少し本腰を入れて見始めた.アニメの視聴メモは10月以降ほぼ毎日のように更新されるようになった.
11月……学会発表があり中途半端に足を突っ込んで何もできなくなるという状況に陥っていた.就活のイベントに行ったりした.Pythonで研究のプログラムを書いた.
12月……ボーッとしていたせいで何もなさなかった.2次元物理エンジンを作ろうとしたりした(1月ぐらいに概ね完成).

# 2019年に得たもの


  •  仏教を中心とした宗教の知識少し
  •  『計算理論の基礎 [原著第2版] 1.オートマトンと言語』を読了した経験
  •  進化心理学という概念
  •  アニメとかの知識

技術的な知見が余り得られなかった.

# 2019年の目標達成率

・次の事柄の勉強……10点.
Rust,アルゴリズム,コンパイラ,計算理論,CPU,OS,線形代数,集合論,関数型言語,英語を挙げていたが,多少勉強したのはRustと計算理論ぐらいでそれも少しコードを書いたり本を読んだぐらい.一番書いたのはPythonだったしたぶん次に書いたのはC++(画像処理特論の授業,TAのマイコン).おそらくプログラミングを学んでから一番コードを書かない年だった.Pythonを書く能力だけが地味に上がるばかりで本質的な能力が全く変化していない.技術力の工場という面では過去最悪という感じ.

・本を読む……70点
2017/60冊,2018/33冊ときて2019/55冊ということで持ち直してはいるものの冊数としては2017年よりも少ない.ただゆるふわ動物本とか児童書はあまり多くないのでそう考えると質的には向上した気もする.以下では読んだ本のジャンルについてそれぞれ軽く述べる.

  • フィクション(小説)……フィクションはこれまであまり読んでこなかったが,市の図書館へ行ったり,大学図書館にも少なからずあったので読んだ.またブックオフでいくつか買ったので読んだ.やはり『吉里吉里人』が一番印象に残っている.圧倒的な調査のもとで作られたギャグコメディSFというのは今まで見たことがなかったし,現代の社会批判としてこういうこと書いちゃってもいいのだという気持ちになれたのが良かった.他には未来の予想としての『ハーモニー』はかなり良かったし,『羆嵐』の文明国で生きていたために忘れていた大自然に生きる生き物の恐ろしさも良かった.『砂の王国』も割と良かった.
  • 社会選択理論……『多数決を疑う: 社会的選択理論とは何か』という本は今まで盲目的に利用してきた多数決の何がダメなのかを色々な例をつかって述べてくれたのが良かった.
  • 権利関係……『自由論 (日経BPクラシックス)』は今までふわっとしていた危害原理をちゃんと説明してくれていたので良かった.
  • 宗教関係……宝石の国絡みで仏教関係の本を読んだ.『仏教経典散策』は割と良い本だったと思っているが未だに仏教の本質が見えてきていない.原始仏教を学べばもう少しわかる気がしているので今年は読みたい.『道教の世界』は思ったよりもアニメや漫画に偏在する道教思想の多さに驚かされたので良い本だった.『カミの誕生―原始宗教』も良かった.日本文化の源流を探るという類の本は案外好きかもしれないし,もう少し神道の本も読みたいと思った.
  • 進化心理学……伊藤計劃の『虐殺器官』のあとがきにあった『人が人を殺すとき―進化でその謎をとく』は殺人という不可解な行為に対して進化論を適用するとこんなにもうまく説明できるのかと非常に驚かされた.進化論をいろんなことに適用するというのは当たり前といえば当たり前なのだがいままで考えてこなかったので非常に興味深かった.
  • 西遊記……やっぱり西遊記なんだよな.現代人が「いやそれはないだろw」と思うような世界観が描かれているという点がやっぱり良くて,空を暗くしてくれと天界に頼んだときに,天界の人間が黒いカーテンを空一面に広げることで暗くするという発想は出てこない.天帝が雨の量などを決めてそれに沿って龍が雨を降らしているというのも自然科学の知識がある人間にとっては何じゃそりゃという感じである.とはいえかつてはこのようなことが本気で信じられていた時代があったということがこの本を面白くしている要素なんだろうなという気がする.


・ブログの更新などのアウトプット……50点
アニメや映画の批評を自分用のメモにだいぶ書いているのでそのへんは良いと思っている.だが技術的なアウトプット――Rustのフリーソフトを出したり技術系のブログ書いたり――ということは全く無いので50点とした.

・オタッキーなことをやる……90点
セラムンはもう冷めたが西遊記は読めたし,自分の中の好きを追い求められた気もしている.もっと小説とか映画とかをたくさん読みたかったがそれはできなかったので90点である.

・新しいことへの挑戦……30点
技術的なことはやらなかったが深センに行ったことはかなり良かったと思っている.読んだ本のジャンルもだいぶ色々読んだので30点ぐらいはあるだろうと思っている.

# 2020年の目標

・コンピュータサイエンス・数学の勉強
今年はもう少しコンピュータサイエンスの勉強に力を入れたいと思っている.去年何も得たものがなかった気がするので.

・本を読む
「質・量ともに求めるが,困ったときは量を求める」というのはこれから先ずっとそうするべきだと思っている.なるべく新しいジャンルにも挑戦したい.今現在思っていることとしては法学や国際関係の報復などの論理についてもう少し抑えたい(『沈黙の艦隊』で描かれたような会話をより深く理解したい)が,読むジャンルは指定しないでおく.

・技術的なアウトプット
プログラミングができなかったら僕の価値ほぼないのではと思っているのでもう少しプログラミング能力を向上させたい.

・新しいことへの挑戦
社会の害にならないために技術的な新しいことに手を出す習慣をつけたい.なお死ぬまでに一度は小説を書きたいと思っているし,そういうのもやりたい.

・研究をする
研究をすると書くとあれだが,研究と絡めてなにか得たい.研究の自由度が少ないのでどこまでいけるかわからないが,これも突き詰めると技術的なアウトプットになるし,上で掲げた目標を達成する必要が出てくる.そういう意味で研究を頑張っていきたい.