2019年5月31日金曜日

さらざんまい7話視聴時点の感想・考察

## 概要

この一年イクニ監督の作品を見まくっていたので,イクニ監督の新作『さらざんまい』を毎週見て,その時どう思ったか,どう考えたかを書いていきたいと思います.

なお,無印セラムン・ウテナ・ピンドラ・ユリ熊・この話までの『さらざんまい』のネタバレを含みます.またほとんど自分用のメモなので,スクショを貼ったりしていない文章のみになります.

## 感想

今日は短めに.

カズキの笑顔が眩しくて可愛いし最高で,トオイも今まで通り人のために行動できるいい子.この二人がすなわち他人のために行動できる子達でうんうんみんなかわいいなぁと見ていた後で,エンタがその正体を表す.カズキにキスした瞬間から,エンタが他人の願いよりも自分の願いを優先する典型的な欲望の奴隷なのは明らかでしたが,その事実を初めて知った主人公たちはどうこれから行動するのか……

並行して進展があったカワウソ警察たちですが,機械の心臓でかろうじて生きているマブ,レオの「俺にマブを二度も殺せっていうのかよ……」というセリフなどピンドラの兄と陽毬の関係を思い出させますね.これでカワウソ側・カッパ側ともに行動の動機づけがなされてどちらも憎めなくなってきましたね……

僕の初期の予想ではカズキがエンタから愛を受け取り,愛を理解し実践すると思っていましたが,だいぶ状況が変わってきてて面白いですね.レオがマブのためにその身を犠牲にする姿を見せてエンタを改心させるような気がしてきました.もうレオがショウマ・カンバにしか見えなくなってきてしまって頑張ってほしいという感じしか無いですね……

2019年5月24日金曜日

さらざんまい6話視聴時点の感想・考察

概要

この一年イクニ監督の作品を見まくっていたので,イクニ監督の新作『さらざんまい』を毎週見て,その時どう思ったか,どう考えたかを書いていきたいと思います.

なお,無印セラムン・ウテナ・ピンドラ・ユリ熊・この話までの『さらざんまい』のネタバレを含みます.またほとんど自分用のメモなので,スクショを貼ったりしていない文章のみになります.

感想

カズキが笑った!!!!


  • ハルカを傷つけた経験からわざと家族・友人から遠ざかり,迷惑をかけないようにしていた
  • それがきっとハルカのためになるからと思ってた
  • しかしハルカからのメッセージや,捨てたミサンガを大切に持っていたハルカの行動を知る
  • その結果,カズキは「カズキに笑ってほしい」というハルカの願いにようやく気づく
  • それに気づいたカズキは今までの考えを捨て,エンタのパスを受け取り,ハルカを助ける
  • 「新しい生き物になったみたいだ」と言わしめるほど心の束縛から開放されたカズキは笑って感謝を告げる

最高すぎんか?

もうこれでカズキの心は開放されたわけで,ハルカも嬉しいしみんな嬉しいしみんなハッピー!ハルカが歩けないままじゃんと思うかもしれないけれど,ハルカは自分の体よりカズキの笑顔を大事にしているので気にしないでしょう.でももしハルカが体を治すことを望めばカズキは喜んで手伝うでしょう.ハルカが助かった後にカズキは尻子玉を断ち切って事故をなかったことにできたのだが,そうしなかった.それはハルカが「カズキがいなくなって歩けること」よりも,「笑顔のカズキに車椅子を押してもらうこと」を望んでいることにカズキが気づいたからでしょう.すなわち,カズキは「愛する人の願いを叶えることが愛なのだ」というイクニ作品における愛の実践者となった訳です.

……という訳でハッピーエンドとなるかと思えば,まだ6話なんですよねぇ.やはり圧倒的成長の伸びしろを持っている(=欲望まみれの)エンタの成長を一番最後に持ってくるんじゃないでしょうか.ひょっとしたらレオもかもしれませんが……

考察・疑問点

イクニ作品における愛の変化?

少し考察・説明が足りないがメモ.

いつもイクニ作品では「自己犠牲による愛」が究極の愛の形であるとして描かれてきた.しかし今回のさらざんまいでは,愛する人が自分の幸福を求めているとき,自己犠牲による愛は実践されなかった.これってピンドラで提示された愛を否定しうるものではないのか?

ピンドラをもう一度みないといけないが,カンバ・ショウマは自らの命を犠牲にすることで「普通に生きたい」という陽毬の願いを叶えた.しかし自己犠牲の愛は「3人で一緒に暮らしたい」という願いを無視することになる.事実,今回のさらざんまいは「カズキの笑顔を見たい」というハルカの願いを優先し,自己犠牲による愛の実践は行わなかった.

ピンドラではもう一緒に住むということはできないから,ああいう形で運命を乗り換えたのかもしれない.またカズキの自己犠牲は自己満足であるから却下されたという可能性もある.しかし,どちらにせよイクニ作品では「愛する人の願い」をより一層重要視するようになったのではないだろうか.「自己犠牲をすれば美しくなる」ということのアンチテーゼを示そうとしているのかもしれない.

両親の会話

父:カズキから連絡は?
母:夕べエンタくんの家に泊まるって連絡が着たきり……
父:言われてみれば少し似ているかもな
母:だからだったのかもしれないわね
……?わからない.何に対して言ってるんだ?実はあの「実の母」は性転換したカズキの実の父親だとか?おじいちゃんの「お前の母親はだらしないおんなだった」というセリフを「カミングアウトした実の父を見捨てた」と考えるとありえなくもない……?

カッパは人類の見方なのか?

ケッピの行動は主人公3人を利用してカパゾンビの欲望エネルギーを集めていると見えなくもない.カッパもカワウソも欲望エネルギーを求めているのは同じなんだよな……

伏線とか予想メモ

伏線と予想がごっちゃになってる

  • レオとマブが主人公たちに直接関わってくる
  • カワウソ帝国のボスっぽいやつが裏切ったら死ぞと言ってるのでレオかマブは裏切って死ぬ
  • レオはマブが好き,エンタはカズキが好き
  • レオはOPで主人公3人と同列に扱われている
  • チカイは何か裏でやっており決着がついたらトオイと住むと言っている
  • トオイの女装カズキを見る目もまんざらじゃない
  • ネズミに奪われたミサンガの行方
  • 希望のサラの存在
  • 尻子玉の移殖
  • エンタは自分本位で動いてて,欲望の存在に近い
  • サラはカッパ
  • ケッピはカッパの王子で希望のサラを生み出せる唯一の存在でバレると殺される
  • カズキの母親・父親

2019年5月16日木曜日

さらざんまい5話視聴時点の感想・考察

概要

この一年イクニ監督の作品を見まくっていたので,イクニ監督の新作『さらざんまい』を毎週見て,その時どう思ったか,どう考えたかを書いていきたいと思います.

なお,無印セラムン・ウテナ・ピンドラ・ユリ熊・この話までの『さらざんまい』のネタバレを含みます.またほとんど自分用のメモなので,スクショを貼ったりしていない文章のみになります.

感想

前回重かった分ギャグ要素も増えていましたが,それでも今回の話は辛い話でしたね.カズキは実の母親との繋がりを少し欲しがったために,もともとあったハルカとの繋がりを自ら断ち切ってしまい,完全に孤立して生きてきたわけですよね……ハルカがすごく笑顔で歩けないことを気にも留めていない感じというか,誰もカズキを責めないという点がかなりつらそうです.贖罪をさせてもらえる機会が適切に与えられてないからいびつな形で贖罪をすることになってるんでしょう.もうハルカが歩けるようになるしか解決しない気がしますね……

カズキからみたトオイの存在も残酷だと思います.カズキはハルカに恩返しするどころか傷つけてしまったわけですが,トオイはチカイからもらった愛を返そうと努力している.そりゃカズキはトオイに自身を投影し,その恩返しを成功して欲しく思ってるに違いないでしょう.だからこそ希望のサラをトオイにあげたのでしょう.でも自分がどんなに頑張っても得られない「本当の兄弟」の愛を眼の前でみせられるの残酷すぎません?

このトオイとカズキの対比が強いんですよね.見かけ上一人ぼっちだがチカイとの繋がりを持っており,他人のために行動できるトオイと,見かけ上家族に囲まれているが繋がりは薄れており,自分のために行動してしまうカズキは強く対比されていて,片方がフォーカスアップされるほど他方の特殊性が強調される……ダブル主人公じゃないですか.

なのでエンタはマジで頑張って欲しいですね.

考察・疑問点

伏線回収:カズキとハルカの関係

2話の「はるかは……僕の大事な弟だ」という含みのあるカズキの発言や,少し若くみえる両親,弟なのに1話で「あの子」と呼んだりするのは全部このためのものだったんですね.ハルカがカズキのことを「おにいちゃん」ではなく「カズちゃん」と呼んでるのもひょっとしたら関係があるのかもしれません.「俺はお兄ちゃんじゃない」とか言って喧嘩になったという過去があってもおかしくなさそうです.

バリアフリーな家

ハルカが足を怪我する前からバリアフリーな家であることがアニメの中で示されていたわけですが,これはなにか意味があるのでしょうか.正直全然読めないです.一緒に住んでたおじいちゃんも車椅子だった?そんなご都合主義はなさそうですが……?

なぜ尻子玉は戻ったのか

1回じゃ法則が見えなくて全然わからないですね.

1つ考えているものとしては,カパゾンビとカズキが強く共感してしまったのではないかというものです.そもそも,いつもカパゾンビの欲望は主人公の行動と紙一重だったんですよね.例えば猫の毛皮を集めていたヤツは,好きな人に愛されるために猫の毛を集めていたわけですが,カズキもハルカのために猫を盗んできた訳です.

今回のカパゾンビの欲望は「大事な人の香りを探し求めてた」そうですが,これを言ったカズキの声優さんの言い方が今までよりも共感している感じが強く出ていた気もします.実際,カズキは母親の香りをまだ追い求めていないとも限らないので,この説もあながち間違っていない気もします.

ハルカが匂い袋を持っていた理由

わからん.そもそもなぜハルカの両親はカズキを引き取ったのかと関わってきそう.もう少し情報が提供されないとわからないですね.

なぜまだ銃を持っているのか

人を銃殺したことがバレてるのになぜトオイは銃をまだ持ってるのか.単純なミスか,あるいは……?

まあるい円で繋がってるね

前々から言ってましたが,やはり円は繋がりの象徴ですね.この言葉もそうですが,「違う服を着てたって,大人にに何って離れ離れになったって,僕とカズちゃんははじめからおわりまでまあるいえんで繋がっているよ」というセリフを言っているときの背景に丸い円が描かれていて良いですね.
同じく丸い円であるミサンガ,サッカーボールがどう描かれるか気になりますね……

今後の展開の予想


  • レオとマブが主人公たちに直接関わってくる
  • ボスっぽいやつが裏切ったら死ぞと言ってるのでレオかマブは裏切って死ぬ()
  • レオはマブが好き
  • レオはOPで主人公3人と同列に扱われている
  • チカイは何か裏でやっており決着がついたらトオイと住むと言っている
  • エンタはカズキが好き
  • トオイの女装カズキを見る目もまんざらじゃない
  • ハルカとカズキの母親は何か関係がある(匂い袋)
  • ネズミに奪われたミサンガ
  • 希望のサラ
  • エンタは自分本位で動いてて,欲望の存在に近い
  • サラはカッパ
  • ケッピはカッパの王子

これらの全てを説明するうまいストーリーは思いつかないですが,チカイがやってる謎のでかいプロジェクトは実はカワウソイヤーズと関わりがあるというのはありそうです.そこからレオがマブを助けるために何かの理由で裏切って死ぬ.エンタはレオと男を好いている点で似ているので,エンタはそれに感化されて愛をしる.最終的にハルカの足を希望のサラで治す……?という流れはありそうではあります.レオがカッパになるとかもありそうです.

2019年5月10日金曜日

さらざんまい4話視聴時点の感想・考察

概要

この一年イクニ監督の作品を見まくっていたので,イクニ監督の新作『さらざんまい』を毎週見て,その時どう思ったか,どう考えたかを書いていきたいと思います.

なお,無印セラムン・ウテナ・ピンドラ・ユリ熊・この話までの『さらざんまい』のネタバレを含みます.またほとんど自分用のメモなので,スクショを貼ったりしていない文章のみになります.

感想

今回は比較的わかりやすいというか,結構直接的にトオイの過去が明かされていました.細かいところで話したいところはあるものの,全体を俯瞰した上で語ることはあまり思いつかないですね.少し感想を書いてみたのですがあまり大したことは書けませんでした.

1話のなかでも過去が徐々に明らかになっていき,構成に見る者を飽きさせない工夫がなされている気がします.しかし展開がマンネリ化しつつあると感じます.イクニ作品は少しテンポが遅くなりそうな回はギャグで覆い隠してクスリと笑える話にしたり(e.g. チャイナマネーにやられちゃいな),あるいは記号化されてわかりにくくする印象があります(e.g. こどもブロイラー).しかしこの回は直接的に描かれており,チカイの行動をありのまま描きたかった,もしくは美しく描きたかったのではないかと想像しています.もう2,3話はこういう伏線張りや,回想回をやるのかなぁと思います.

今後の展開ですが,カズキがハルカを大切に思う理由と,エンタがカズキを大切に思っている理由がそれぞれ1話かけて説明され,おそらくその過程でハルカの車椅子の秘密も明かされるだろうと思っています.最終的には4話のCパートのように,それぞれが他の二人の過去を知り,お互いのことを理解して無二の親友となるのではないかと思っています.

ただ全然予想がつかないのが,トオイが女装したカズキを満更でもない目で見ていた点と,カワウソイヤーズがどう関わってくるかという点です.前者はエンタとトオイがカズキを取り合うにしてもそれがどう展開するのか全然想像がつきません.トオイがカズキを好きになる気持ちがどのぐらい表に出てくるのか…….カワウソイヤーズはきっとレオがマブのために何かするんじゃないのかと思ってるのですが,主人公3人にどう関わってくるのかは2人の能力がわからないため何もわからないです.

考察・疑問点

4話では飴がいたる所で描かれています.

  • 前半でチカイが拷問をしているシーンで舐めかけの飴がチカイの近くにある
  • 位牌の近くのコップの中に未開封の飴が置いてある
  • チカイがトオイの代わりにヤクザを殺し,トオイを抱きしめたときにトオイは飴を落とす

僕は最初,子供っぽさを想起させる飴を最後に落としていることから,「トオイが子供らしい価値観を捨てた」ぐらいに考えていました.しかしそれだとチカイが飴を舐めている理由がうまく説明できません.試しにGoogleで検索したところこのツイートを見つけ,そうとしか思えなくなった次第です.

チカイとトオイの根本的な差異に気づかなかった自分に無力感を感じています.チカイの過去は明らかにされていませんが,チカイは自らの意思で裏の世界へ行き,金を集めて自分が守りたかった店を守った.更にはトオイの罪も背負い込む姿はメチャクチャかっこいいですね…….それに対してトオイは偶発的に,未熟なうちに幸せな家庭を失って裏の世界へと入ることになる.何も自分の意志で決めることができないというか,そもそも力が無く,ただひたすら兄を思って行動する姿は見てて辛いですね……

サッカー

3話でチカイがリフティングしていて,ひょっとしてサッカー経験者かな?と思っていたのですがやはりそうでしたね.これがどうつながるのかはわかりませんが……

引っ越しの準備?

現在のトオイ宅は荷物が片付けられており引っ越しの準備をしてあるようです.全部決着がついたらチカイとともに暮らすというようなことも述べていますし,その準備でしょう.しかし何のために……決着とは……という疑問が残ります.

バトルシーンの蓋を閉める動作

何だこれってなってた.考察せずにぐぐってわんこそばのおかわりをやめるときの動作らしいということを知った.

トオイが女装カズキを見る目

お前もカズキのことを好きになるんか……?カズキモテモテでは?

僕ははるかが嫌いだ

嘘というか本心ではないと思ってる.今までのカズキの表情や行動を見る限り,嫌いだというのは考えにくい.どちらかといえばこの「嫌い」という言葉は「居なければよかった」みたいな意味なんじゃないかなと予想している.

これは僕の予想ですが,ハルカが歩けなくなった理由はカズキが事故か何かを引き起こしたからだと思っている.この予想が正しいと「僕ははるかが嫌いだ」というのは「ハルカさえ居なければ事故は起きなかった」,故にカズキはハルカが居なければよかった(≒嫌い)と考えるようになってもおかしくはない.また,トオイこそ希望のサラを使うべきだというカズキの主張は「自分の不注意で起こした事故の贖罪に使おうという(卑しい)僕よりも,自分を守ってくれた兄のためにサラを使おうとするトオイこそサラを持っているべきだ」という意味に読み取れなくもない.

2019年5月3日金曜日

さらざんまい3話視聴時点の感想・考察

概要

この一年,幾原邦彦監督が携わった『美少女戦士セーラームーン』,『劇場版美少女戦士セーラームーンR』『少女革命ウテナ』,『輪るピングドラム』,『ユリ熊嵐』を見てきました.そのタイミングでこの『さらざんまい』の放送が始まり,とても感情を抑えきることができないので,毎週その時どう思ったか,どう考えたかを書いていきたいと思います.

なお,上記作品と『さらざんまい』1-3話のネタバレを含みます.またほとんど自分用のメモなので,スクショを貼ったりしていない文章のみになります.少し投稿が遅くて4話が放送されたあとでの投稿になってるかもしれませんが,まだ4話は見てません.

感想

帰省で時間が十分にとれず,考察が進まない毎日です.
正直まだ伏線を張る段階なので,あまり語ることが少ないですね.あまり面白い感想は言えないのですが,ネズミがミサンガ持ってくシーンを取り上げたいですね.

僕は物語を書いた経験がないのでわからないのですが,おそらく自分の最初描いたプロットどおりにストーリーを構成していくと,どうしてもあまり起きそうにないことをしなければならない状況に陥ると思うのです.例えば「とても大切にしているミサンガをうっかりなくす」というように,偶発的な現象です.あまりにも偶発的な現象が起きてしまうと,ご都合主義という感じになってしまいます.またそれを正当化するためにキャラクターを変に動かすと性格の一貫性が失われかねません.そういった偶発的な現象へ理由付けをするときに,イクニ作品では動物が出てきてそれを解決するという傾向があるように感じられます.

良い例がピングドラムででてくる「見えないペンギン」という正直話の本筋にはほとんど関わってこないキャラクターでしょう.このキャラクターを持ち出すことで「女子校へ潜入する」という非常に難しいミッションを達成し,話を前に進めることができます.ウテナでもチュチュの存在意義が本当にわからないのですが,度々話を転がすのに使われていた記憶があります.

余談ですが,動物が出てくる好きなシーンとしては,イクニ監督が絵コンテを担当した無印セーラームーン31話「恋されて追われて! ルナの最悪の日」ではゾイサイトがねずみを使って猫を追いかけるという描写があります.猫の追跡というのは単調になりそうですが,敵がネズミにくるまれるという絵的に面白く印象的なシーンとなります(そしてゾイサイトがちょっとかわいく見えてきます).それ以外にもカウベルの話,野良カンガルーの話,タマホマレガエルなど動物が出てくるときはギャグギャグしてて好きですね.

こういった動物を使った演出が,またイクニ作品の魅力なのかなぁと思った次第です.

考察・疑問点

サッカーを辞めた理由・エンタとカズキがメールをしない理由・はるかが車椅子の理由

今の所提示されている情報で,この3つを説明するものとして最も確度が高そうな事実として「カズキがはるかを傷つけた」という過去があったのではないかと考えています.

カズキの価値観からして,子供の時からやっていたサッカーを辞めるほどの原因といえばはるかが関係してきそうだというのは明らかです.
はるかを直接的に傷つけただとか,サッカーをしていたがために事故から守れなかったというような間接的な可能性もありそうです.

未だ確証は無いので,もう少し情報がほしいところです.

ミサンガ

1話の冒頭シーンのミサンガの色が違うという話がありましたが,3話でサッカーをやっていた頃につけていたミサンガということがはっきりしましたね.

ところで希望のサラを載せてエンタがカズキにミサンガを渡すシーンがありましたが,エンゲージリングのように扱われていましたね.
これはまさに円が「繋がり」のメタファーであることを支持するものだと思います.

OP映像について

「まっさらな思いを伝えに ひた走っていく」という歌詞のシーンで,

左にカズキ・右にはるか
左にエンタ・右にカズキ
左にトオイ・右にチカイ(トオイの兄)
左にレオ(カワウソ警察の肌が浅黒い方)・右にマブ(カワウソ警察のメガネの方)
のペアが描かれた絵が次々と表示されています.
主人公3人をみると,左のキャラクターが右側のキャラクターを大切に思っているという構図になっています.したがってレオはマブを大切に思っているということが暗示されており,ひょっとしたらカワウソ警察ズも愛の実践をするかもしれません.

「帝国からの入電」において,「裏切りはすなわち死を意味するぞ」というセリフも引っかかりますし,ひょっとしたらこの警察官たちが主人公とより深く関わり合って,さらに面白くなってくるのかもしれません.

エンタとギンコ

エンタの妄想癖の凄さについて考えていたのですが.そういえばギンコにも妄想癖がありましたね.そういえばギンコは同性のクレハが好きで,一度は欲望に飲み込まれそうになるも強い意志で克服し,愛を実践していましたね.

エンタとギンコはなにかと共通点が多いので,「エンタがその身を犠牲にしてカズキを助け,さらにカズキははるかを助ける」ということが行われるのかもしれません.これってピンドラにおけるリンゴの受け渡しとも似てません?

その他

トオイ,リフティングができてそう

ひょっとしたらサッカー経験者という流れはありそう

はるかの夢が残酷

大きなニャンタローにのってそれを駆け巡るというのは,いかにも自由な移動が束縛されたはるかの内的な欲求という感じがしてよいのだが,非常に残酷でもある.

車椅子の伏線


  • 家のトイレ(2話)はすこし広いし,スライド式のドアになっている
  • また海岸へ行く描写(2話)では,背景にスロープが描かれている
  • はるかが立っている描写はない

はるかが歩けないことを暗示する描写は確かにあったのですが,見抜けなくて少し悔しいですね……

オワッター!!!

このセリフは何回聞いても好きですね.そしてサッカー部のいたずらだろうと一蹴するカズキの器が広すぎる……いやひょっとしたらはるかに関係ないことは何も気にしないという猟奇性の現れかもしれませんが.

カパゾンビ

カパゾンビにされて倒された人は居なかったことになる……うーん何かありそう……透明な存在?わからない.