2019年6月22日土曜日

さらざんまい10話視聴時点の感想・考察

概要

この一年イクニ監督の作品を見まくっていたので,同監督の新作『さらざんまい』を毎週見て,その時どう思ったか,どう考えたかを書いていきたいと思います.

なお,無印セラムン・ウテナ・ピンドラ・ユリ熊・この話までの『さらざんまい』のネタバレを含みます.またほとんど自分用のメモなので,スクショを貼ったりしていない文章のみになります.

感想

何が愛で何が欲望なのかわからなくなってきた.今までの作品の主張とさらざんまいの主張がだいぶ異なっている印象があって,何を一番伝えたいのかまだ全然見えてこない.

まず,自己犠牲をダセェと一蹴しているのが衝撃だった.ウテナからずっと描き続けてきた自己犠牲を否定するのは正気か?とおもったが,マブが先に旅立ち,「俺はどうすれば良いんだよぉ」と困惑するレオの姿を見ると言いたいことは伝わってきてこれもまた真か……となった.究極の愛を描こうという作品は多々あって,たとえば宝石の国なんかもそうなのだが,多くの作品で自己犠牲という形で描かれているとは思う.さらざんまいでは一度原点に立ち戻って「そもそも相手のことを本当に思っているのなら,これからも相手を支えたり助けたりするために,相手を悲しませないために自分も生きて,相手も生きる未来を選択するべきなのでは?」というのを示したかったのかなぁと推測している.もしくは単純に,自己犠牲以外の手段で相手を助けることができる状態で,カッコつけるために自己犠牲を選択するのはダセェというだけの話かもしれない.

マブの行動も解釈しにくい.マブは生きるためにレオと繋がる(愛していると伝え,死ぬ)か,レオと共に生きたい(嫌いだと伝え,共に生きる)かという2つの欲望のうち,後者を選んで生き続けてきた.しかし,最終的に前者の欲望を選び死ぬという構図は,繋がっていることのほうが生きていることよりも本当は大事だという主張に捉えられる.究極の愛の形が自己犠牲であるように,究極の繋がりというものは死をも超越するということだろうか.しかしその後レオは取り乱してしまい,「美しい繋がりですね」という美談では終わらない.共に生きることよりも,つながることを選んだ結果なのか,あるいは身勝手な欲望を満たそうとした報いなのかはわからない……

しかしマブが「今までもこの先もずっとお前を愛している」というセリフが悲しく辛いものであるにも関わらず,かっこよくて,美しいのはなぜだろう.自分の欲望を満たすための行動であり,愛を伝えたところで自分以外の誰かが救われるか微妙であるにもかかわらず,なぜ美しいと感じてしまったのだろうか.「愛を伝えると死ぬから愛を伝えられない」という与えられた運命にあらがう姿に心をうたれたのか……

今後の展開

もう放送されてAmazon Primeも更新されているので,すぐ見れるのであまり深くは考えない.ただ最後にハルカが「欲望か愛か選んだら繋がりが切れるんじゃないかと感じて怖かった」という話は今後の話にかかるものなのか,あるいは今までの話を言っているのかは気になってはいる.

今回はカパゾンビの欲望の認識をあんな形で使うとは思いもよらなかったし,きっと良いものが見れると期待している.

その他

作品というのは作者の中にある考えや信念を補強し,説得力のある形で皆に見せつけるものであって,宗教における経典みたいなものだと思っている.なので作者の主張が変わらなければ「また説得力を増したな」となるし,変われば「そういう見方もあったのか」となる.その上でその考えや信念を自分の中に入れるか入れないかを選択するのが読み手の役割なのかなぁと考えている.
次回が実は最終回らしいというのを実は小耳に挟んでしまっているのだが,この作品の主張をなるべく正確に読み取って,自分の中でうまく昇華させたいなぁ……

2019年6月16日日曜日

さらざんまい9話視聴時点の感想・考察

概要

この一年イクニ監督の作品を見まくっていたので,同監督の新作『さらざんまい』を毎週見て,その時どう思ったか,どう考えたかを書いていきたいと思います.

なお,無印セラムン・ウテナ・ピンドラ・ユリ熊・この話までの『さらざんまい』のネタバレを含みます.またほとんど自分用のメモなので,スクショを貼ったりしていない文章のみになります.

感想

何故かNARUTOのイタチのことを思い出していた.いや弟だけを塗りつぶせなかったあの写真はどう考えてもイタチのことを連想せざるを得なかった.「うまく行かねぇときは全部捨てる」という信念のもと,自らの保身・欲望に従ってあらゆるモノを切り捨ててきたチカイにとって,絶対に捨てられない存在・繋がりがトオイだった.このことは兄弟愛を一層強く感じさせられて心が苦しくなる.それと対比してトオイは自分のためではなく,チカイのためにサッカー,友人,穏便な子供時代などあらゆるものを捨ててきた.にも関わらず最愛のチカイを失ってしまうわけで,トオイには幸せになってほしいのだけれど,もうどうやったら彼が幸せになるのか全く想像できないという感じになってる.イクニ作品の流れではここから不思議な力(運命の乗り換え)とかによって主人公らが救われることが多いのだけれど,今回はいろんなキャラクターが悩みや苦しみを抱えていて全員のハッピーエンドは無いように思えてくる.頼むからチカイには幸せになってほしい……

作品から一歩身を引いたうえでもう一度見てみると,今回の作品は欲望と愛が共存している点がすごく気になり始めている.ウテナはアンシーのためを思って世界を革命する力を得ようとしていて,欲望のつけ入るスキはなかったように思う.カンバ・ショウマの中にも欲望らしい欲望はなかったように思う.だが今回のさらざんまいには愛を実践するキャラクターの中に愛と欲望が共存している点が今までと違うのではないかと思い始めている.最初の例がエンタで,カズキが好きでキスをしてしまったりサラを盗んだりしてしまうエンタは欲望の権化という感じだったのだけれど,8話で身を挺してカズキを守っていた(見返りをもらわなくても良いという自己犠牲の愛).エンタのこの姿は欲望と愛の共存と言って良いと思う.チカイはもっと分かりやすい.これを見せることで監督が何を伝えたいのかを断言するにはまだ早いが,欲望と愛が共存しているというのはより現実に近い愛の姿なのは明らかだろうと思っている.

その他

アニメージュ7月号を買ってしまった.さらざんまい特集もあるし裏表紙はキュアミルキーで超かわいい.キュアミルキー最高!

2019年6月9日日曜日

さらざんまい8話視聴時点の感想・考察

## 概要

この一年イクニ監督の作品を見まくっていたので,イクニ監督の新作『さらざんまい』を毎週見て,その時どう思ったか,どう考えたかを書いていきたいと思います.

なお,無印セラムン・ウテナ・ピンドラ・ユリ熊・この話までの『さらざんまい』のネタバレを含みます.またほとんど自分用のメモなので,スクショを貼ったりしていない文章のみになります.

## 感想

ユリ熊11話やんけ……

エンタがカズキをかばう未来は見えてましたが,思ったより早くて衝撃を受けましたね……エンタの気持ち,何もわかってなかった感があります.今まで「本当にカズキのことを思っているのなら,カズキの願いも叶えてやれよ!」という感じで見てたのですが,今回の話を見て自分のアニメの見方を間違えてたなぁというのを自覚し始めました.

イクニ作品では愛か欲望かという対比が顕著なので,特定の人物の性格が白か黒かという視点でしか見ていなかったのですが,実際には完全な黒とか白とかはないんだという事実をあまり考えてませんでした.エンタは基本的にカズキと一緒にいたいという自分の欲望を叶えるために行動している存在だと思っていて,実際そう捉えられる行動も多々とっているわけですが,カズキのピンチにはちゃんと身をもって守る,すなわち一緒にいることよりもカズキの幸せを願っている存在だったんですね……

チカイとエンタの会話のなかで,エンタの「どれだけ尽くしたって報われなかったら虚しいだけだ」というセリフに対してチカイが「それを決めるのはてめぇ自身だ,だったら楽になれる方を選べばいいだけのことだろ」というセリフがありましたが,最後の「だめだ……嘘でも言えねぇよ……嫌いだなんて……」というセリフは,嘘をついて楽になることができないエンタの純粋さがにじみ出ていていいシーンでもあるんですが,切ないですね……エンタは好きだということもできないし,嫌いだということもできないという……

エンタがカズキに「ちゃんと気づいてやれよ!」と叫ぶシーンがありますが,トオイの気持ちに気づいてやれよという意味だけじゃなくて,僕の気持ちにも気づいてくれよというメッセージが暗に含まれていそうな気がしてならないです.カズキはちゃんと気づいてやれよ……

今回の話はマブの生焼けのお菓子や,エンタとチカイの間で授受される飴,エンタが落とすソフトクリーム,カズキが潰したきゅうりなど食べ物がたくさん出てきていて意味ありげなんですが読み取りきれてないです.昔フード理論という食べ物をどう扱うかでそのキャラクターの扱いが分かるという話を聞いたことがあって,その話を絡めると面白い解釈ができそうな気もしますが時間もないのでこの辺にします.

## その他

定期的にブログを更新するというのは結構負担ですね.日を追うごとに内容が短く,書いた日が遅くなっています.うーん悩ましい……

2019年5月31日金曜日

さらざんまい7話視聴時点の感想・考察

## 概要

この一年イクニ監督の作品を見まくっていたので,イクニ監督の新作『さらざんまい』を毎週見て,その時どう思ったか,どう考えたかを書いていきたいと思います.

なお,無印セラムン・ウテナ・ピンドラ・ユリ熊・この話までの『さらざんまい』のネタバレを含みます.またほとんど自分用のメモなので,スクショを貼ったりしていない文章のみになります.

## 感想

今日は短めに.

カズキの笑顔が眩しくて可愛いし最高で,トオイも今まで通り人のために行動できるいい子.この二人がすなわち他人のために行動できる子達でうんうんみんなかわいいなぁと見ていた後で,エンタがその正体を表す.カズキにキスした瞬間から,エンタが他人の願いよりも自分の願いを優先する典型的な欲望の奴隷なのは明らかでしたが,その事実を初めて知った主人公たちはどうこれから行動するのか……

並行して進展があったカワウソ警察たちですが,機械の心臓でかろうじて生きているマブ,レオの「俺にマブを二度も殺せっていうのかよ……」というセリフなどピンドラの兄と陽毬の関係を思い出させますね.これでカワウソ側・カッパ側ともに行動の動機づけがなされてどちらも憎めなくなってきましたね……

僕の初期の予想ではカズキがエンタから愛を受け取り,愛を理解し実践すると思っていましたが,だいぶ状況が変わってきてて面白いですね.レオがマブのためにその身を犠牲にする姿を見せてエンタを改心させるような気がしてきました.もうレオがショウマ・カンバにしか見えなくなってきてしまって頑張ってほしいという感じしか無いですね……

2019年5月24日金曜日

さらざんまい6話視聴時点の感想・考察

概要

この一年イクニ監督の作品を見まくっていたので,イクニ監督の新作『さらざんまい』を毎週見て,その時どう思ったか,どう考えたかを書いていきたいと思います.

なお,無印セラムン・ウテナ・ピンドラ・ユリ熊・この話までの『さらざんまい』のネタバレを含みます.またほとんど自分用のメモなので,スクショを貼ったりしていない文章のみになります.

感想

カズキが笑った!!!!


  • ハルカを傷つけた経験からわざと家族・友人から遠ざかり,迷惑をかけないようにしていた
  • それがきっとハルカのためになるからと思ってた
  • しかしハルカからのメッセージや,捨てたミサンガを大切に持っていたハルカの行動を知る
  • その結果,カズキは「カズキに笑ってほしい」というハルカの願いにようやく気づく
  • それに気づいたカズキは今までの考えを捨て,エンタのパスを受け取り,ハルカを助ける
  • 「新しい生き物になったみたいだ」と言わしめるほど心の束縛から開放されたカズキは笑って感謝を告げる

最高すぎんか?

もうこれでカズキの心は開放されたわけで,ハルカも嬉しいしみんな嬉しいしみんなハッピー!ハルカが歩けないままじゃんと思うかもしれないけれど,ハルカは自分の体よりカズキの笑顔を大事にしているので気にしないでしょう.でももしハルカが体を治すことを望めばカズキは喜んで手伝うでしょう.ハルカが助かった後にカズキは尻子玉を断ち切って事故をなかったことにできたのだが,そうしなかった.それはハルカが「カズキがいなくなって歩けること」よりも,「笑顔のカズキに車椅子を押してもらうこと」を望んでいることにカズキが気づいたからでしょう.すなわち,カズキは「愛する人の願いを叶えることが愛なのだ」というイクニ作品における愛の実践者となった訳です.

……という訳でハッピーエンドとなるかと思えば,まだ6話なんですよねぇ.やはり圧倒的成長の伸びしろを持っている(=欲望まみれの)エンタの成長を一番最後に持ってくるんじゃないでしょうか.ひょっとしたらレオもかもしれませんが……

考察・疑問点

イクニ作品における愛の変化?

少し考察・説明が足りないがメモ.

いつもイクニ作品では「自己犠牲による愛」が究極の愛の形であるとして描かれてきた.しかし今回のさらざんまいでは,愛する人が自分の幸福を求めているとき,自己犠牲による愛は実践されなかった.これってピンドラで提示された愛を否定しうるものではないのか?

ピンドラをもう一度みないといけないが,カンバ・ショウマは自らの命を犠牲にすることで「普通に生きたい」という陽毬の願いを叶えた.しかし自己犠牲の愛は「3人で一緒に暮らしたい」という願いを無視することになる.事実,今回のさらざんまいは「カズキの笑顔を見たい」というハルカの願いを優先し,自己犠牲による愛の実践は行わなかった.

ピンドラではもう一緒に住むということはできないから,ああいう形で運命を乗り換えたのかもしれない.またカズキの自己犠牲は自己満足であるから却下されたという可能性もある.しかし,どちらにせよイクニ作品では「愛する人の願い」をより一層重要視するようになったのではないだろうか.「自己犠牲をすれば美しくなる」ということのアンチテーゼを示そうとしているのかもしれない.

両親の会話

父:カズキから連絡は?
母:夕べエンタくんの家に泊まるって連絡が着たきり……
父:言われてみれば少し似ているかもな
母:だからだったのかもしれないわね
……?わからない.何に対して言ってるんだ?実はあの「実の母」は性転換したカズキの実の父親だとか?おじいちゃんの「お前の母親はだらしないおんなだった」というセリフを「カミングアウトした実の父を見捨てた」と考えるとありえなくもない……?

カッパは人類の見方なのか?

ケッピの行動は主人公3人を利用してカパゾンビの欲望エネルギーを集めていると見えなくもない.カッパもカワウソも欲望エネルギーを求めているのは同じなんだよな……

伏線とか予想メモ

伏線と予想がごっちゃになってる

  • レオとマブが主人公たちに直接関わってくる
  • カワウソ帝国のボスっぽいやつが裏切ったら死ぞと言ってるのでレオかマブは裏切って死ぬ
  • レオはマブが好き,エンタはカズキが好き
  • レオはOPで主人公3人と同列に扱われている
  • チカイは何か裏でやっており決着がついたらトオイと住むと言っている
  • トオイの女装カズキを見る目もまんざらじゃない
  • ネズミに奪われたミサンガの行方
  • 希望のサラの存在
  • 尻子玉の移殖
  • エンタは自分本位で動いてて,欲望の存在に近い
  • サラはカッパ
  • ケッピはカッパの王子で希望のサラを生み出せる唯一の存在でバレると殺される
  • カズキの母親・父親

2019年5月16日木曜日

さらざんまい5話視聴時点の感想・考察

概要

この一年イクニ監督の作品を見まくっていたので,イクニ監督の新作『さらざんまい』を毎週見て,その時どう思ったか,どう考えたかを書いていきたいと思います.

なお,無印セラムン・ウテナ・ピンドラ・ユリ熊・この話までの『さらざんまい』のネタバレを含みます.またほとんど自分用のメモなので,スクショを貼ったりしていない文章のみになります.

感想

前回重かった分ギャグ要素も増えていましたが,それでも今回の話は辛い話でしたね.カズキは実の母親との繋がりを少し欲しがったために,もともとあったハルカとの繋がりを自ら断ち切ってしまい,完全に孤立して生きてきたわけですよね……ハルカがすごく笑顔で歩けないことを気にも留めていない感じというか,誰もカズキを責めないという点がかなりつらそうです.贖罪をさせてもらえる機会が適切に与えられてないからいびつな形で贖罪をすることになってるんでしょう.もうハルカが歩けるようになるしか解決しない気がしますね……

カズキからみたトオイの存在も残酷だと思います.カズキはハルカに恩返しするどころか傷つけてしまったわけですが,トオイはチカイからもらった愛を返そうと努力している.そりゃカズキはトオイに自身を投影し,その恩返しを成功して欲しく思ってるに違いないでしょう.だからこそ希望のサラをトオイにあげたのでしょう.でも自分がどんなに頑張っても得られない「本当の兄弟」の愛を眼の前でみせられるの残酷すぎません?

このトオイとカズキの対比が強いんですよね.見かけ上一人ぼっちだがチカイとの繋がりを持っており,他人のために行動できるトオイと,見かけ上家族に囲まれているが繋がりは薄れており,自分のために行動してしまうカズキは強く対比されていて,片方がフォーカスアップされるほど他方の特殊性が強調される……ダブル主人公じゃないですか.

なのでエンタはマジで頑張って欲しいですね.

考察・疑問点

伏線回収:カズキとハルカの関係

2話の「はるかは……僕の大事な弟だ」という含みのあるカズキの発言や,少し若くみえる両親,弟なのに1話で「あの子」と呼んだりするのは全部このためのものだったんですね.ハルカがカズキのことを「おにいちゃん」ではなく「カズちゃん」と呼んでるのもひょっとしたら関係があるのかもしれません.「俺はお兄ちゃんじゃない」とか言って喧嘩になったという過去があってもおかしくなさそうです.

バリアフリーな家

ハルカが足を怪我する前からバリアフリーな家であることがアニメの中で示されていたわけですが,これはなにか意味があるのでしょうか.正直全然読めないです.一緒に住んでたおじいちゃんも車椅子だった?そんなご都合主義はなさそうですが……?

なぜ尻子玉は戻ったのか

1回じゃ法則が見えなくて全然わからないですね.

1つ考えているものとしては,カパゾンビとカズキが強く共感してしまったのではないかというものです.そもそも,いつもカパゾンビの欲望は主人公の行動と紙一重だったんですよね.例えば猫の毛皮を集めていたヤツは,好きな人に愛されるために猫の毛を集めていたわけですが,カズキもハルカのために猫を盗んできた訳です.

今回のカパゾンビの欲望は「大事な人の香りを探し求めてた」そうですが,これを言ったカズキの声優さんの言い方が今までよりも共感している感じが強く出ていた気もします.実際,カズキは母親の香りをまだ追い求めていないとも限らないので,この説もあながち間違っていない気もします.

ハルカが匂い袋を持っていた理由

わからん.そもそもなぜハルカの両親はカズキを引き取ったのかと関わってきそう.もう少し情報が提供されないとわからないですね.

なぜまだ銃を持っているのか

人を銃殺したことがバレてるのになぜトオイは銃をまだ持ってるのか.単純なミスか,あるいは……?

まあるい円で繋がってるね

前々から言ってましたが,やはり円は繋がりの象徴ですね.この言葉もそうですが,「違う服を着てたって,大人にに何って離れ離れになったって,僕とカズちゃんははじめからおわりまでまあるいえんで繋がっているよ」というセリフを言っているときの背景に丸い円が描かれていて良いですね.
同じく丸い円であるミサンガ,サッカーボールがどう描かれるか気になりますね……

今後の展開の予想


  • レオとマブが主人公たちに直接関わってくる
  • ボスっぽいやつが裏切ったら死ぞと言ってるのでレオかマブは裏切って死ぬ()
  • レオはマブが好き
  • レオはOPで主人公3人と同列に扱われている
  • チカイは何か裏でやっており決着がついたらトオイと住むと言っている
  • エンタはカズキが好き
  • トオイの女装カズキを見る目もまんざらじゃない
  • ハルカとカズキの母親は何か関係がある(匂い袋)
  • ネズミに奪われたミサンガ
  • 希望のサラ
  • エンタは自分本位で動いてて,欲望の存在に近い
  • サラはカッパ
  • ケッピはカッパの王子

これらの全てを説明するうまいストーリーは思いつかないですが,チカイがやってる謎のでかいプロジェクトは実はカワウソイヤーズと関わりがあるというのはありそうです.そこからレオがマブを助けるために何かの理由で裏切って死ぬ.エンタはレオと男を好いている点で似ているので,エンタはそれに感化されて愛をしる.最終的にハルカの足を希望のサラで治す……?という流れはありそうではあります.レオがカッパになるとかもありそうです.

2019年5月10日金曜日

さらざんまい4話視聴時点の感想・考察

概要

この一年イクニ監督の作品を見まくっていたので,イクニ監督の新作『さらざんまい』を毎週見て,その時どう思ったか,どう考えたかを書いていきたいと思います.

なお,無印セラムン・ウテナ・ピンドラ・ユリ熊・この話までの『さらざんまい』のネタバレを含みます.またほとんど自分用のメモなので,スクショを貼ったりしていない文章のみになります.

感想

今回は比較的わかりやすいというか,結構直接的にトオイの過去が明かされていました.細かいところで話したいところはあるものの,全体を俯瞰した上で語ることはあまり思いつかないですね.少し感想を書いてみたのですがあまり大したことは書けませんでした.

1話のなかでも過去が徐々に明らかになっていき,構成に見る者を飽きさせない工夫がなされている気がします.しかし展開がマンネリ化しつつあると感じます.イクニ作品は少しテンポが遅くなりそうな回はギャグで覆い隠してクスリと笑える話にしたり(e.g. チャイナマネーにやられちゃいな),あるいは記号化されてわかりにくくする印象があります(e.g. こどもブロイラー).しかしこの回は直接的に描かれており,チカイの行動をありのまま描きたかった,もしくは美しく描きたかったのではないかと想像しています.もう2,3話はこういう伏線張りや,回想回をやるのかなぁと思います.

今後の展開ですが,カズキがハルカを大切に思う理由と,エンタがカズキを大切に思っている理由がそれぞれ1話かけて説明され,おそらくその過程でハルカの車椅子の秘密も明かされるだろうと思っています.最終的には4話のCパートのように,それぞれが他の二人の過去を知り,お互いのことを理解して無二の親友となるのではないかと思っています.

ただ全然予想がつかないのが,トオイが女装したカズキを満更でもない目で見ていた点と,カワウソイヤーズがどう関わってくるかという点です.前者はエンタとトオイがカズキを取り合うにしてもそれがどう展開するのか全然想像がつきません.トオイがカズキを好きになる気持ちがどのぐらい表に出てくるのか…….カワウソイヤーズはきっとレオがマブのために何かするんじゃないのかと思ってるのですが,主人公3人にどう関わってくるのかは2人の能力がわからないため何もわからないです.

考察・疑問点

4話では飴がいたる所で描かれています.

  • 前半でチカイが拷問をしているシーンで舐めかけの飴がチカイの近くにある
  • 位牌の近くのコップの中に未開封の飴が置いてある
  • チカイがトオイの代わりにヤクザを殺し,トオイを抱きしめたときにトオイは飴を落とす

僕は最初,子供っぽさを想起させる飴を最後に落としていることから,「トオイが子供らしい価値観を捨てた」ぐらいに考えていました.しかしそれだとチカイが飴を舐めている理由がうまく説明できません.試しにGoogleで検索したところこのツイートを見つけ,そうとしか思えなくなった次第です.

チカイとトオイの根本的な差異に気づかなかった自分に無力感を感じています.チカイの過去は明らかにされていませんが,チカイは自らの意思で裏の世界へ行き,金を集めて自分が守りたかった店を守った.更にはトオイの罪も背負い込む姿はメチャクチャかっこいいですね…….それに対してトオイは偶発的に,未熟なうちに幸せな家庭を失って裏の世界へと入ることになる.何も自分の意志で決めることができないというか,そもそも力が無く,ただひたすら兄を思って行動する姿は見てて辛いですね……

サッカー

3話でチカイがリフティングしていて,ひょっとしてサッカー経験者かな?と思っていたのですがやはりそうでしたね.これがどうつながるのかはわかりませんが……

引っ越しの準備?

現在のトオイ宅は荷物が片付けられており引っ越しの準備をしてあるようです.全部決着がついたらチカイとともに暮らすというようなことも述べていますし,その準備でしょう.しかし何のために……決着とは……という疑問が残ります.

バトルシーンの蓋を閉める動作

何だこれってなってた.考察せずにぐぐってわんこそばのおかわりをやめるときの動作らしいということを知った.

トオイが女装カズキを見る目

お前もカズキのことを好きになるんか……?カズキモテモテでは?

僕ははるかが嫌いだ

嘘というか本心ではないと思ってる.今までのカズキの表情や行動を見る限り,嫌いだというのは考えにくい.どちらかといえばこの「嫌い」という言葉は「居なければよかった」みたいな意味なんじゃないかなと予想している.

これは僕の予想ですが,ハルカが歩けなくなった理由はカズキが事故か何かを引き起こしたからだと思っている.この予想が正しいと「僕ははるかが嫌いだ」というのは「ハルカさえ居なければ事故は起きなかった」,故にカズキはハルカが居なければよかった(≒嫌い)と考えるようになってもおかしくはない.また,トオイこそ希望のサラを使うべきだというカズキの主張は「自分の不注意で起こした事故の贖罪に使おうという(卑しい)僕よりも,自分を守ってくれた兄のためにサラを使おうとするトオイこそサラを持っているべきだ」という意味に読み取れなくもない.

2019年5月3日金曜日

さらざんまい3話視聴時点の感想・考察

概要

この一年,幾原邦彦監督が携わった『美少女戦士セーラームーン』,『劇場版美少女戦士セーラームーンR』『少女革命ウテナ』,『輪るピングドラム』,『ユリ熊嵐』を見てきました.そのタイミングでこの『さらざんまい』の放送が始まり,とても感情を抑えきることができないので,毎週その時どう思ったか,どう考えたかを書いていきたいと思います.

なお,上記作品と『さらざんまい』1-3話のネタバレを含みます.またほとんど自分用のメモなので,スクショを貼ったりしていない文章のみになります.少し投稿が遅くて4話が放送されたあとでの投稿になってるかもしれませんが,まだ4話は見てません.

感想

帰省で時間が十分にとれず,考察が進まない毎日です.
正直まだ伏線を張る段階なので,あまり語ることが少ないですね.あまり面白い感想は言えないのですが,ネズミがミサンガ持ってくシーンを取り上げたいですね.

僕は物語を書いた経験がないのでわからないのですが,おそらく自分の最初描いたプロットどおりにストーリーを構成していくと,どうしてもあまり起きそうにないことをしなければならない状況に陥ると思うのです.例えば「とても大切にしているミサンガをうっかりなくす」というように,偶発的な現象です.あまりにも偶発的な現象が起きてしまうと,ご都合主義という感じになってしまいます.またそれを正当化するためにキャラクターを変に動かすと性格の一貫性が失われかねません.そういった偶発的な現象へ理由付けをするときに,イクニ作品では動物が出てきてそれを解決するという傾向があるように感じられます.

良い例がピングドラムででてくる「見えないペンギン」という正直話の本筋にはほとんど関わってこないキャラクターでしょう.このキャラクターを持ち出すことで「女子校へ潜入する」という非常に難しいミッションを達成し,話を前に進めることができます.ウテナでもチュチュの存在意義が本当にわからないのですが,度々話を転がすのに使われていた記憶があります.

余談ですが,動物が出てくる好きなシーンとしては,イクニ監督が絵コンテを担当した無印セーラームーン31話「恋されて追われて! ルナの最悪の日」ではゾイサイトがねずみを使って猫を追いかけるという描写があります.猫の追跡というのは単調になりそうですが,敵がネズミにくるまれるという絵的に面白く印象的なシーンとなります(そしてゾイサイトがちょっとかわいく見えてきます).それ以外にもカウベルの話,野良カンガルーの話,タマホマレガエルなど動物が出てくるときはギャグギャグしてて好きですね.

こういった動物を使った演出が,またイクニ作品の魅力なのかなぁと思った次第です.

考察・疑問点

サッカーを辞めた理由・エンタとカズキがメールをしない理由・はるかが車椅子の理由

今の所提示されている情報で,この3つを説明するものとして最も確度が高そうな事実として「カズキがはるかを傷つけた」という過去があったのではないかと考えています.

カズキの価値観からして,子供の時からやっていたサッカーを辞めるほどの原因といえばはるかが関係してきそうだというのは明らかです.
はるかを直接的に傷つけただとか,サッカーをしていたがために事故から守れなかったというような間接的な可能性もありそうです.

未だ確証は無いので,もう少し情報がほしいところです.

ミサンガ

1話の冒頭シーンのミサンガの色が違うという話がありましたが,3話でサッカーをやっていた頃につけていたミサンガということがはっきりしましたね.

ところで希望のサラを載せてエンタがカズキにミサンガを渡すシーンがありましたが,エンゲージリングのように扱われていましたね.
これはまさに円が「繋がり」のメタファーであることを支持するものだと思います.

OP映像について

「まっさらな思いを伝えに ひた走っていく」という歌詞のシーンで,

左にカズキ・右にはるか
左にエンタ・右にカズキ
左にトオイ・右にチカイ(トオイの兄)
左にレオ(カワウソ警察の肌が浅黒い方)・右にマブ(カワウソ警察のメガネの方)
のペアが描かれた絵が次々と表示されています.
主人公3人をみると,左のキャラクターが右側のキャラクターを大切に思っているという構図になっています.したがってレオはマブを大切に思っているということが暗示されており,ひょっとしたらカワウソ警察ズも愛の実践をするかもしれません.

「帝国からの入電」において,「裏切りはすなわち死を意味するぞ」というセリフも引っかかりますし,ひょっとしたらこの警察官たちが主人公とより深く関わり合って,さらに面白くなってくるのかもしれません.

エンタとギンコ

エンタの妄想癖の凄さについて考えていたのですが.そういえばギンコにも妄想癖がありましたね.そういえばギンコは同性のクレハが好きで,一度は欲望に飲み込まれそうになるも強い意志で克服し,愛を実践していましたね.

エンタとギンコはなにかと共通点が多いので,「エンタがその身を犠牲にしてカズキを助け,さらにカズキははるかを助ける」ということが行われるのかもしれません.これってピンドラにおけるリンゴの受け渡しとも似てません?

その他

トオイ,リフティングができてそう

ひょっとしたらサッカー経験者という流れはありそう

はるかの夢が残酷

大きなニャンタローにのってそれを駆け巡るというのは,いかにも自由な移動が束縛されたはるかの内的な欲求という感じがしてよいのだが,非常に残酷でもある.

車椅子の伏線


  • 家のトイレ(2話)はすこし広いし,スライド式のドアになっている
  • また海岸へ行く描写(2話)では,背景にスロープが描かれている
  • はるかが立っている描写はない

はるかが歩けないことを暗示する描写は確かにあったのですが,見抜けなくて少し悔しいですね……

オワッター!!!

このセリフは何回聞いても好きですね.そしてサッカー部のいたずらだろうと一蹴するカズキの器が広すぎる……いやひょっとしたらはるかに関係ないことは何も気にしないという猟奇性の現れかもしれませんが.

カパゾンビ

カパゾンビにされて倒された人は居なかったことになる……うーん何かありそう……透明な存在?わからない.

2019年4月26日金曜日

さらざんまい2話視聴時点の感想・考察

概要

この一年,幾原邦彦監督が携わった『美少女戦士セーラームーン』,『劇場版美少女戦士セーラームーンR』『少女革命ウテナ』,『輪るピングドラム』,『ユリ熊嵐』を見てきました.そのタイミングでこの『さらざんまい』の放送が始まり,とても感情を抑えきることができないので,毎週その時どう思ったか,どう考えたかを書いていきたいと思います.

なお,上記作品と『さらざんまい』2話のネタバレを含みます.またほとんど自分用のメモなので,スクショを貼ったりしていない文章のみになります.前回の記事はこちら

感想

今週はあまり時間がなく,十分に見ることができていない状態です.まぁ1話に比べて新たに出てくるシーンは少ないのでそう語ることもないので手短に述べます.

今週はより一層イクニ作品らしさが出てきたかなという印象を受けました.その最たる例は希望のサラでしょう.

イクニ監督の影響がどこまであったのかは不明ですが,アニメ版無印『美少女戦士セーラームーン』においては,幻の銀水晶によって,セーラー戦士たちはダークキングダムのいない幸せな世界線に移動しました.また『少女革命ウテナ』では,世界を革命する力を得たウテナはその身を犠牲にしてアンシーを救済した結果,ウテナは居ないが明るくなったアンシーがいる世界へ移動しました.『輪るピングドラム』でも同様に,なにか不思議な力が主人公たちを別の世界線させ,幸せを得ています(基本的に主人公らの自己犠牲を含むため,はたから見ると幸せなのかわかりにくいですが).

このように,イクニ監督の世界観では願いを叶える力が存在し,主人公たちが最後にそれを扱って幸せを得ています(そしてその代償として多くの場合自己犠牲によって誰かは世界から消えることが多いです).おそらくこの希望のサラは幻の銀水晶や,世界を革命する力の具現化したものと考えられます.そしてそれを使うのはエンタなのかもしれないと予想しています.

イクニ作品において,欲望に忠実であることは悪いこととされています.これは欲望(利己行為)が愛(利他行為)と対になっているためです.2話をみるとカズキやトオイは弟のため,兄のために動いています.今の所その動機が未だ不明瞭であるため,本当に家族のために動いているかはわかりませんが,彼等は基本的には愛を実践していることになります.

しかしながらエンタは違います.最後のシーンはカズキの気持ちを考えることをせず,完全に自分のために行動していました.一番まともそうな人間だったエンタが一番欲望に忠実に動いているわけで,この流れはさすがというか,めっちゃ好きです.エンタが「カズキは弟のためにサラを使う気なんだ.お前とは違う!」とトオイに主張していますが,絶対エンタは自分のために使うだろうというのが最後のシーンから分かります.彼はそういうキャラクターなのです.

ではなぜエンタが希望のサラを使うと予想しているかというと,彼が一番あるべき姿から遠いからです.彼が一番欲望に囚われており,愛から遠い存在であるがゆえに,これから彼は愛を知り,そして希望のサラでそれを実践してくれるのだろうと思います.

加えて,エンタのみが家族以外の人間(カズキ)を大切に思っているという点も理由の一つです.家族のために身を犠牲にするのはそこまで突飛な話ではありません.ピンドラの主人公たちが義理の兄弟であったのは血の繋がりのある家族でなくとも真実の愛はあると伝えたかったからだと考えています.イクニ監督は『ユリ熊嵐』が女の子同士でも真実の愛を実践できるということを示した上で,男同士でもそれはあると述べたいのではないかと考えています.

故に,希望のサラが何度使えるのかは不明ですが,一番最後に希望のサラを使うときはエンタが自分のためでなく,真に相手のために使うのではないかと思っています.

シンボルが持つ意味の考察

前回で述べていなかったり,考察や調査がより深まった部分について.

カワウソ

芥川龍之介『河童』を一通り読んだのですが,とりあえずカワウソは河童の敵として描かれています.ちなみにカワウソは河童との戦争に負け,毛皮を引き剥がされたと書かれています.ひょっとして今回の猫の毛を集めてたというのはここから着想を得ているのではないかと思っています.

カッパ

あまり『河童』をしっかり読めていないのですが,少なくとも『河童』において河童は人間の悪習やどこかおかしい考え方を嘲笑するものとして描かれています.『吾輩は猫である』の猫のポジションとモチベーションは似ているような気もします.人間ならざる観点から人間を見つめ直すのはそう珍しい考え方ではないと思いますが.

はるカッパ

前回,家族なのに「あの子」なんていい方をするのは変だから妹じゃないかもしれないと考察していましたが,妹ではなく弟でしたね.はるかちゃん滅茶苦茶可愛い.

とはいえやはりその呼び方は変だと思っていて,はるかはカズキのことを「お兄ちゃん」ではなく「カズちゃん」と読んでいます.またカズキは「はるかって誰だよ」と訊かれた際に,「はるかは……僕の大事な弟だ」と含みのある返答をしています.まぁなにかあるのは間違いないと思います.

もしそうだった場合には,「血の繋がり以外のなにかで結ばれた相手への愛」というイクニ監督が好きそうなテーマになるので可能性は高いと思います.両親も少し若く見えますし可能性は高そうです.

欲望搾取と尻子玉搾取

前回の記事を書いたときは理解が追いついていなかったのだが,ケッピは「尻子玉」を搾取することで主人公たちをカッパにしている.カワウソ一味は「欲望」を搾取することでカパゾンビを作り出している.

「欲望搾取」しているのになぜ欲望にまみれた姿となっているのかは依然として情報が足りないが,尻子玉が残っているのが原因だろうというのはわかった.尻子玉と欲望はほぼイコールだと思っていたのだが,そうではないらしい.うーん何もわからん.

その他

考察できていない部分

沢山あるわけですが気になったところを幾つか挙げます.

・スマホに映るカワウソマーク
あれだけ沢山でてて何もわからない.『ユリ熊嵐』の「ユリダーク」のようになにか特定の感情が生まれたときに出てくるとかそういうのかもしれない.

・はなやしき,なぜハチの格好なのか
特に深い意味はなさそうだがちょっと気になるところではある.「はな」やしきだからハチかなぁぐらいだろうか.

・吾妻サラ
SARAtto reportには「見つけました」とあるがこれはサラが直接会ったということだろうか.よくわからない.

・カワウソ一味のやりたいこと
「急ごう,未来は欲望をつなぐものだけが手に入れる」というセリフからなにかしたいのは分かるが何もわからない.

・去勢
ニャンタローは耳に切れ込みがあるため不妊手術がされているらしい.カワウソ一味の踊りの中でも「去勢された負け犬ども牙を向け」とあるが,これは何を意味するのか.

SARAtto report

Amazon Prime動画では少し画質が悪くて読みにくいですね…….猫にもなにか意味するところがありそうな気がしないでもないです.
  • SRAtto report + Prince ga mitsukarimashita dish. Kandou no saikai dish. Prince ha kawarihateta osugatani… Demo sara no love ha forever dish. Kare no toiki ha kyuuri no nioi. Kare no hitomi ha miwaku no blackwhole. Kare no voice ha sexy voice.
  • SARAtto report + Sara ha keiryuuzuri wo shimasu. Nijimasu, yamame, iwana…dore wo tabetemo delicious dish. Kotsu ha saka
  • SARAtto report + Hitorigurashi niha NEKO ga tottemo hitsuyou dish. Issyo ni gohan wo tabetari cattower de asondari ohirune shitari daremo inai kabe wo mitsume

いろいろ可愛かった

2話の視聴後はキャラクターがみんな可愛いなぁというお気持ちでいっぱいだった.冒頭の「はるカッパdish」でいきなりハートを撃ち抜かれてしまった.カズキも女装姿でめっちゃ走り回る中でちょくちょく可愛い……ってなってた.エンタがキスする気持ちもわかる(?).エンタの姉ちゃんも可愛い.

2019年4月18日木曜日

さらざんまい1話視聴時点の感想・考察

・概要

この一年,幾原邦彦監督が携わった『美少女戦士セーラームーン』,『劇場版美少女戦士セーラームーンR』『少女革命ウテナ』,『輪るピングドラム』,『ユリ熊嵐』を見てきました.そのタイミングでこの『さらざんまい』の放送が始まり,とても感情を抑えきることができないので,毎週その時どう思ったか,どう考えたかを書いていきたいと思います.

なお,上記作品と『さらざんまい』1話のネタバレを含みます.また,スクショを貼ったりしていない文章のみになります.

・感想

第一話でありなかなか良さを語ることが難しい.凡庸な意見だが,内容と映像美のギャップが一番好きだと感じた.

この世の中には敵キャラの肛門に入っていく映像を滅茶苦茶高いクオリティで作ることで食っている人がいるという事実,すなわちこの世界が多様性を許容してくれることに感動せざるを得ない.低いクオリティの良くわからない映像を見ることはあっても,高いクオリティで良くわからない映像をみることはなかなかない.謎の疾走感あふれるカッコイイポーズと音楽の中で,女装癖が友人にさらされる映像なんて人生を1000回やり直しても思いつかない.

僕はこういった「役に立たないけれど自分がやってて楽しいこと」をすることが好きで,世界(例えば大学)がそういうのを許容してくれるということを感じたときに無性の喜びを感じてしまう.この作品はまさにクリエイターが自分の才能をフル活用して今まで誰も見たこと無い映像を作ろうという気概が感じられる.そういうクリエイターが存在すること,さらにそういう価値観が許容されることに対してこの上ない喜びを感じるし,この先3ヶ月間そんな映像を毎週見ることができるという期待感で胸がいっぱいである.

他にも「欲望」に焦点を当てた作品であるという点が非常に気になっている.今までのイクニ監督の作品は「愛」と「欲望」という対立について語られてきた.ここでいう愛とは単純な利他行為ではなく,その動機が欲望に基づいておらず,真に相手のためを思ってるという点に注意されたい.『ユリ熊嵐』は「愛というものを十分に理解していなかった主人公クレハが,友人ルルの愛の実践を通して愛を理解し,自身も愛を実践し幸せを得る」という流れであり,愛の重要性が説かれていた.

しかしながら欲望がない人間はいないし,欲望が人間を人間足らしめているといっても過言ではない.すなわち愛と同様に欲望も人間にとって必要不可欠な要素なのである.イクニ監督がこの点をストーリーの中央に持ってくるのは知る限りでは初めてである.今までとは正反対のテーマでイクニ監督は何を語るのか,非常に気になるところである.

それ以外にも語りたいことは沢山あるのだが,最後に一つ挙げるとしては今回は男がメインの話という点が今までの作品とは異なる.ここでいうメインとは何かといえば,変身するキャラクターのことを指している.

『美少女戦士セーラームーン』では中学生がセーラー戦士に,『輪るピングドラム』では陽毬がプリンセス・オブ・ザ・クリスタルに,『ユリ熊嵐』ではルルとギンコが半クマ状態に変身する.みんな女の子で可愛かったのだが,今回は男の主人公がスタイリッシュに尻子玉を抜かれてケッピのお尻から出てくるという滑稽な映像になっている.今まで美少女の変身で食ってきた人が少年の変身に路線変更したのは面白い判断だし,何か理由がありそうだし,気になるところである.

・シンボルが持つ意味の考察


・箱

1話を見る限りでは,箱は「秘密を守るもの」という機能を持っており,中には秘密が入っていると考えるのは自然だろう.トオイの「箱を開けられるとまずい」というセリフから中身を見られたくないことが分かるし,カズキの箱の中身は女装セットで,見られたくない秘密であった.おそらく今後の話の中でトオイとエンタの箱の中身が漏洩するのは必至だろう.

ちなみに個人的にはニコ動のコメントでちょくちょく見られる「箱は欲望のメタファー」という説明は間違っていると考える.この説はおそらくハコゾンビとの戦闘シーンに「ハコ❤欲望」と書かれているところから来たと思われるが,これはハコゾンビ化した人間の欲望の対象を表しているのであって,一般的には「箱は欲望のメタファー」ではないと思われる.多分来週のこの部分は「ネコ❤欲望」とかになってると思う.しかし今回箱男の欲望は欲望であると同時に秘密でもあったので一概には言えない.欲望と秘密の癒着はSARAtto reportにもある.

なお,イクニ監督の作品を見てきた人なら,また箱か……と思いつつも今まで出てきた箱とは少し違う印象を受けたかもしれない.箱についての考察はこのサイトが非常に詳しい.今までは人が入るくらい大きな箱だったものが,だいぶ小さい箱になっている.人に触れられたくない部分がたくさんあるキャラクターが出てくれば,もっと大きい箱が出てくるかもしれない.今後も箱の活躍に注目していきたい.

・随所に現れる㋐

愛,アンテナ,浅草,etc……など沢山の考察がある.調べたところ対象aではないかという考察もあり,面白いのだが対象aって何?となったりしている.

まぁおそらく意味は一つではないだろうと思っている.尻子玉の転送をするときに電波マークの下にアが書かれているのを見るとアンテナかもしれないと思うし,元の世界では㋐だった看板が欲望ワールドではカワウソになっていることから,㋐は欲望の逆,すなわち愛であると考えるのも自然だろう.そういう訳で個人的には一つの意味であるとは思わない.

・丸い円が持つ意味

1話冒頭で「この世界はつながりで溢れている.血の繋がり,街のつながり,思いのつながり……」と話しているときに,導火線が燃えるような音とともに,白い背景に黒い丸が描かれるカットが度々入る.それと同時にカズキの足についたミサンガが強調される.

これだけ繋がりについて話しているときに,2つの円が強調して示されていたら,円がつながりを表すと考えてしまって問題ないと思われる.またこの仮説は「身も心もつながる」さらざんまいという行為が,3人の皿をつなぎ合わせて一つの皿(丸い円)を作ることで発生することからも支持される.

しかしながら世の中には丸いものなどいくらでもあるので,背景を描くと意図せず丸いものが描かれてしまう(例:車用信号機のライト).したがって丸いものすべてが繋がりを表しているというわけではない.しかしカッパの皿や㋐のマークについは,繋がり・絆の意味を若干なりとも含んでいると見て問題ないと考えている.

・さらざんまい

「さらざんまい」という言葉は,直接的には3人の皿がつながる「皿3枚」から来ているとみて良いと思われる.しかし,この行為は「知られたくない秘密もすべて共有」してしまうほど,3人が「身も心もつながる」ことだとケッピが述べている.

正直この行為が何を意図するか1話だけではわからない.だが,秘密の共有というのは強い繋がりを持つ家族や恋人,親友の間で行われるものであるため,この行為は3人が非常に強い繋がりをもつことを暗示しているのではないかと思っている.この考えは,『輪るピングドラム』における,リンゴを共有した者たちが家族になったという構図から着想を得ている.根拠は薄い.

・カッパ

正直まだわからない.丸い円が繋がりを表しているならば,丸い皿を持っているカッパはポジティブなニュアンスを含んでいるんじゃないかな,という程度しかわからない.

・カワウソ

正直まだわからないが,カッパと対比されていることからネガティブなニュアンスを含んでいるのではないかと思っている.シタッパーズもカワウソの形だった.「欲望フィールド」では看板はカワウソのマークになっていたことから,欲望のメタファーか,あるいはそれに関するものだろうという程度しかわからない.

・カパゾンビ

中盤で箱をかぶった男が交番に居て,その男がカパゾンビになっていた.ラストのネコ男は次回カパゾンビになるキャラクターだと思っているので,カワウソの警察官が欲望搾取するとカパゾンビになるのだろうと思っている.なお,カパゾンビが倒された後に「死に損だ~」と述べているところから,欲望搾取されると死んでしまうのだろう(死と引き換えに力を手に入れる的な感じだと考えている).

しかしそうすると「欲望搾取」してるのに欲望にまみれた怪物になるということになるので,矛盾している.カワウソなので嘘をついている可能性は高いが,なにぶん情報が少なすぎてわからない.

おそらくこのカパゾンビになるような人は「はじまらず,おわらず,つながれない者たち」だと思うのだが,セリフの解釈もできていない.

・はるカッパ

ニコニコ動画などで言及されていたが,冒頭のカズキの二段ベッドの下の段が,おそらくはるカッパと思われる少女が「おやすみ」と眠るシーンとよく似ている.はるカッパがカズキの妹かもしれないと思ったのだが,妹を「あの子」と呼ぶのはおかしい.正直まだわからない.

・その他


・冒頭部分について

冒頭部分の時系列がよくわかっていない.冒頭部分では桜の花びらが散るのが見えるから4月頭ぐらいだとおもうのだが,学校のシーンで出てくるカレンダーは7月と8月のページを開いている.また,冒頭シーンではカズキはミサンガをつけているが,学校の相撲のシーンではミサンガをつけていない.

すごくもどかしいのが4月とかミサンガの有無では未来なのか過去なのかわからないという点だ.学校シーンはミサンガが切れた後なのか,付ける前なのかわからない.なお,冒頭シーンでつけているミサンガは,エンタの箱の中にあるミサンガとよく似ているが,色が違う.ますますわからない.

・けものフレンズのパロディ?

ケッピに対して「祟らないでください!」と言うシーンがかばんちゃんの「食べないでください!」と似ているし,ケッピの甲羅がセルリアンの弱点の石とよく似ている.

イクニ監督が動物好きなのは作品を見れば分かるし,『けものフレンズ』のことが好きなんじゃないかなと個人的には思っている.軽く検索かけたが,監督はけものフレンズ関係のツイートはしていないので根拠は非常に薄い.

・SARAtto report

吾妻サラがテレビに出ているシーンで小さくSARAtto reportという設定のヒントが書かれている.一応まとめておいたが誤字があるかもしれない.
  • SARAtto report + Prince wo sagashiteimasu. Tokucyou ha ikevo de iinioi de irojiro de mochihada de kaeru ja nai dish. Sukina tabemoo ha kyuuri dish. Futsuu no ningen niha miemasen.
  • SARAtto report + Prince ha coldsleep de dokokani nemutteiru hazu dish. Moshi sore wo hakai shita mono ha tatararemasu dish. Gutaite
  • SARAtto report + Otonagai niha HAKO ga hitsuyou dish. Sara ha chocobar black3der wo otonagai shiteiru dish. Darenimo ienai himitsu dish. Yonige nimo HAKO ga hitsuyou dish. Sara mo

・参考

2019年1月30日水曜日

Rustで少し凝ったBrainfuckインタプリタを書いてみた

1.概要

Rustで少し凝ったBrainfuckインタプリタを実装してみたので,やってみたことについてメモがてら書きます.

2.経緯

プログラミング好きの友人とともに内輪でハッカソンみたいなものをやろうという話になった.1日で実装できてしかもそこそこ面白いプログラムはないかと考えた結果Brainfuckインタプリタを実装しようという話に.
どうせやるならなるべく早いインタプリタを実装しようとのことで,マンデルブロ集合を表示するプログラムの実行時間を計測した.
結果はともかくとしてそこそこ速いインタプリタができたので満足してる.
作成したプログラムのGitHubレポジトリ

3.制約

Rustの勉強目的もあったので,以下の制約の下で実装した

  1. 安全性や信頼性に重きを置いて書く(unwrapやunsafeとか使わない)
  2. panicで殺さずにResult/Optionでエラーハンドリングする
  3. ポインタが負の値となったらエラーを吐く
  4. 括弧の対応がないなどinvalidなコードはエラーを吐く
  5. Brainfuckのメモリは動的にallocationする(固定長にしない)

3・5の制約からポインタを動かすたびにポインタが負になってないかや配列サイズより大きくなってないかなどを確認することになるので,きちんと確認したわけじゃないけれどこの2つがネックになっている気がする(試しに固定長にしてみたら10%ぐらいは改善していた).

4.やったこと

パース→最適化→実行という形で実行させた.主にOptimizing brainfuck compilerを参考にしつつ,実行速度が早くなるような工夫をした.

4.1.メモリをu8ではなくi32で扱う

Vector<u8>で持つよりVector<i32>で持って255との論理積を取るほうが早かった.B1のときに先生が言ってたキャストは遅いは真だったんだなぁ.メモリをたくさん使うプログラムでベンチマークをとったらまた変わるとは思うが.

4.2.括弧の対応は実行前にとっておく

書くほどではないが毎回対応する括弧を探すのは時間がかかるのでパースした際にプログラムをリストの形で持っておいた.

4.3.連続する+や>は圧縮する

これもまた定番だが+++++はAddMemory(5),<<<<はAddPointer(-4)という内部命令に変換することで高速化した

4.4.[-]は0を代入するというコードに変換した

Assign(v)というメモリに値vを代入する内部命令を作って[-]は0を代入するようにした.

4.5.[->+++>++<<]系のコードを最適化した

[->+++>++<<]は意味的にはmem[1] += mem[0]*3,mem[1] += mem[0]*2, mem[0] = 0というコードであるので,MultAdd([(1,3),(2,2)])という内部命令を作り実行する形にした.

それ以外に工夫はしてみたものの,かえって遅くなったり,実装した当時は早くなったがいろいろ書き換えた今はむしろボトルネックになっていそうだったりするので割愛した.
とりあえずこれらの最適化をかけた結果,一番最初にインタプリタとして動作したとき(4.1~4.3のみ実装)と比較して半分の時間で実行できるようになった.

5. ベンチマーク

比較対象はbfとbff.bfはaptで入るBrainfuck処理系で,bffはideoneなどで使われている処理系.どちらもC言語製.

コード: mandelbrot.bf
Version: 1.0.0
CPU: Core i3 3220
OS: Ubuntu16.04(Bash on Windows)
programtime
chetah_bf(release build)0m6.686s
cheeta_bf(optimized build)※10m5.652s
bf0m7.604s
bff0m5.330s
※1 cargo rustc --release -- -C lto -C debug_assertions=no -C panic=abort

bfには勝ったけどbffには負けてますね……(いやきっとメモリアクセスをunsafeにすれば勝ってた←ホントか?)
少し悔しいですが僕のRust力ではこれが限界でした.

6.その他

Bash on Windowsでlldb(rust-lldb)を実行するとrunしたときにフリーズするという問題にぶち当たった.友人も同様だったのでおそらくBoW特有の問題っぽい.解決策は持っておらず,単にrust-gdbを使ってごまかした.

7.参考




2019年1月14日月曜日

2019年最初の投稿

また年が変わってしまった.
2018年の活動を振り返り今年の目標を立てる.

# 2018年活動履歴

Rust,コンパイラ(インタプリタ),線形代数の3つが大きな成果

1月……Clojureをやってたっぽい.あとRustのボローチェッカーと喧嘩してた.
2月……Rustやってた.あとよりもい見てた.
3月……Verilogやってたらしい.なにも覚えてない.TD4の実装をしてたらしい.たぶんこのあたりでPythonで書くLispインタプリタを読んでLisp実装してた.
4月……ひたすらRustやってたっぽい.あと操車場アルゴリズムとかプログラミング言語に興味が向いた.研究室に配属.ロボット系ではなくあえてトライボロジーの研究室に入ってみた.
5月……院試勉強したり『線形代数の世界』を読んでた.
6月……『線形代数の世界』を読んでた.mal(Lispの方言)の実装を始めた.
7月……『線形代数の世界』を読んでた.malの実装を終えた.『アルゴリズムパズル』とかやってた.
8月……『線形代数の世界』を読んでた(双対空間の章まで読んだ).
9月……Coqを触った.幾原邦彦監督の作品(無印セーラームーン,ウテナ,ピンドラ)を見た.
10月……研究が始まった.BCHで実験ノートのハッシュ値とったりしてた.
11月……研究がうまくいかないと嘆いていた.3Dプリンターを購入した.
12月……研究がうまくいかないと嘆いていた.SSSS.GRIDMAN,電光超人グリッドマンを見てた.

# 去年得たもの

  • Rustの実装力
  • クレカ(+Aliexpressで電子部品購入する術)
  • ちょっとしたプログラミング言語の実装
  • 線形代数
  • 数学の本の読み方
  • 3Dプリンター
  • LabVIEW
  • アセトンだばだば使う根性
Rustはいいぞ.C/C++のコードの8割はRustで置き換えられるという確信がある.

# 去年の目標達成率

・英語の多読をする……未達成
院試は推薦が通ってしまった.まったく勉強するモチベがなかった.

・数学の勉強をする……達成
めっちゃ『線形代数の世界』読んだ.それでもまだ全ては読み終わってないけど.論理学や集合論とかもやりたかったができてないので今年はもっと勉強する.

・Lisp(関数型言語)の勉強……未達成
『Land Of Lisp』読むつもりがRustが良すぎて動的言語やる気力にならなかった(かといってHaskellやる気にもならんが)

・CPUのより詳細な内容(割り込みとか)/コンパイラ/OSについて学ぶ……半分達成
コンパイラの勉強はちょっと始めたけどまだまだなのでもっと勉強したい.オートマトンとか計算理論とかはちょっと触ったけど身につくところまでやってないので今年は勉強したい.CPUやOSにはあまり興味が向かなかった.

・本を読む……未達成
全33冊.2年前は読書の質が悪かったので質のいい本を読もうとしたが,正直2年前のほうが良い読書ができていた気がする.ただ『高崎山のサル』『タイの僧院にて』『文化人類学入門』はめちゃくちゃよかった.宗教・文化人類学の本は割と面白いと感じた.

・ブログを更新する……未達成
してないね.悲しい.

・新しいことに挑戦する……達成
謎の研究室にはいってマイクロピペットとかアセトンとか使うのは面白かった.線形代数の勉強がちゃんとできたのも良かった.プログラミング言語を実装できるようになったのはめちゃくちゃ楽しい.

# 今年の目標

研究上手く行かないし学部が終わって就職が近づいているのを肌で感じているしでセンチメンタル味がある.頑張っていきたい.

・次の事柄の勉強
とりあえず勉強したいことを列挙すれば,Rust,アルゴリズム,コンパイラ,計算理論,CPU,OS,線形代数,集合論,関数型言語,英語

・本を読む
質・量ともに求めるが,困ったときは量を求める方向で.

・ブログの更新などのアウトプット
あまり魂がやりたいと言ってないので程々に.Rustでフリーソフトだしたい気持ちはある.

・オタッキーなことをやる
広く浅くよりも狭く深く.セーラームーンとか西遊記とか,自分が好きな作品を見つけたらとことん掘り下げていきたい.

・新しいことへの挑戦
魂に刻み込むべき目標.これをやめたら本当に社会の害になってしまう.