2019年5月3日金曜日

さらざんまい3話視聴時点の感想・考察

概要

この一年,幾原邦彦監督が携わった『美少女戦士セーラームーン』,『劇場版美少女戦士セーラームーンR』『少女革命ウテナ』,『輪るピングドラム』,『ユリ熊嵐』を見てきました.そのタイミングでこの『さらざんまい』の放送が始まり,とても感情を抑えきることができないので,毎週その時どう思ったか,どう考えたかを書いていきたいと思います.

なお,上記作品と『さらざんまい』1-3話のネタバレを含みます.またほとんど自分用のメモなので,スクショを貼ったりしていない文章のみになります.少し投稿が遅くて4話が放送されたあとでの投稿になってるかもしれませんが,まだ4話は見てません.

感想

帰省で時間が十分にとれず,考察が進まない毎日です.
正直まだ伏線を張る段階なので,あまり語ることが少ないですね.あまり面白い感想は言えないのですが,ネズミがミサンガ持ってくシーンを取り上げたいですね.

僕は物語を書いた経験がないのでわからないのですが,おそらく自分の最初描いたプロットどおりにストーリーを構成していくと,どうしてもあまり起きそうにないことをしなければならない状況に陥ると思うのです.例えば「とても大切にしているミサンガをうっかりなくす」というように,偶発的な現象です.あまりにも偶発的な現象が起きてしまうと,ご都合主義という感じになってしまいます.またそれを正当化するためにキャラクターを変に動かすと性格の一貫性が失われかねません.そういった偶発的な現象へ理由付けをするときに,イクニ作品では動物が出てきてそれを解決するという傾向があるように感じられます.

良い例がピングドラムででてくる「見えないペンギン」という正直話の本筋にはほとんど関わってこないキャラクターでしょう.このキャラクターを持ち出すことで「女子校へ潜入する」という非常に難しいミッションを達成し,話を前に進めることができます.ウテナでもチュチュの存在意義が本当にわからないのですが,度々話を転がすのに使われていた記憶があります.

余談ですが,動物が出てくる好きなシーンとしては,イクニ監督が絵コンテを担当した無印セーラームーン31話「恋されて追われて! ルナの最悪の日」ではゾイサイトがねずみを使って猫を追いかけるという描写があります.猫の追跡というのは単調になりそうですが,敵がネズミにくるまれるという絵的に面白く印象的なシーンとなります(そしてゾイサイトがちょっとかわいく見えてきます).それ以外にもカウベルの話,野良カンガルーの話,タマホマレガエルなど動物が出てくるときはギャグギャグしてて好きですね.

こういった動物を使った演出が,またイクニ作品の魅力なのかなぁと思った次第です.

考察・疑問点

サッカーを辞めた理由・エンタとカズキがメールをしない理由・はるかが車椅子の理由

今の所提示されている情報で,この3つを説明するものとして最も確度が高そうな事実として「カズキがはるかを傷つけた」という過去があったのではないかと考えています.

カズキの価値観からして,子供の時からやっていたサッカーを辞めるほどの原因といえばはるかが関係してきそうだというのは明らかです.
はるかを直接的に傷つけただとか,サッカーをしていたがために事故から守れなかったというような間接的な可能性もありそうです.

未だ確証は無いので,もう少し情報がほしいところです.

ミサンガ

1話の冒頭シーンのミサンガの色が違うという話がありましたが,3話でサッカーをやっていた頃につけていたミサンガということがはっきりしましたね.

ところで希望のサラを載せてエンタがカズキにミサンガを渡すシーンがありましたが,エンゲージリングのように扱われていましたね.
これはまさに円が「繋がり」のメタファーであることを支持するものだと思います.

OP映像について

「まっさらな思いを伝えに ひた走っていく」という歌詞のシーンで,

左にカズキ・右にはるか
左にエンタ・右にカズキ
左にトオイ・右にチカイ(トオイの兄)
左にレオ(カワウソ警察の肌が浅黒い方)・右にマブ(カワウソ警察のメガネの方)
のペアが描かれた絵が次々と表示されています.
主人公3人をみると,左のキャラクターが右側のキャラクターを大切に思っているという構図になっています.したがってレオはマブを大切に思っているということが暗示されており,ひょっとしたらカワウソ警察ズも愛の実践をするかもしれません.

「帝国からの入電」において,「裏切りはすなわち死を意味するぞ」というセリフも引っかかりますし,ひょっとしたらこの警察官たちが主人公とより深く関わり合って,さらに面白くなってくるのかもしれません.

エンタとギンコ

エンタの妄想癖の凄さについて考えていたのですが.そういえばギンコにも妄想癖がありましたね.そういえばギンコは同性のクレハが好きで,一度は欲望に飲み込まれそうになるも強い意志で克服し,愛を実践していましたね.

エンタとギンコはなにかと共通点が多いので,「エンタがその身を犠牲にしてカズキを助け,さらにカズキははるかを助ける」ということが行われるのかもしれません.これってピンドラにおけるリンゴの受け渡しとも似てません?

その他

トオイ,リフティングができてそう

ひょっとしたらサッカー経験者という流れはありそう

はるかの夢が残酷

大きなニャンタローにのってそれを駆け巡るというのは,いかにも自由な移動が束縛されたはるかの内的な欲求という感じがしてよいのだが,非常に残酷でもある.

車椅子の伏線


  • 家のトイレ(2話)はすこし広いし,スライド式のドアになっている
  • また海岸へ行く描写(2話)では,背景にスロープが描かれている
  • はるかが立っている描写はない

はるかが歩けないことを暗示する描写は確かにあったのですが,見抜けなくて少し悔しいですね……

オワッター!!!

このセリフは何回聞いても好きですね.そしてサッカー部のいたずらだろうと一蹴するカズキの器が広すぎる……いやひょっとしたらはるかに関係ないことは何も気にしないという猟奇性の現れかもしれませんが.

カパゾンビ

カパゾンビにされて倒された人は居なかったことになる……うーん何かありそう……透明な存在?わからない.

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