激動の2020年がとうとう終わった.昨年にどうもサボり癖がついてしまって書くのが3月になってしまった.
# 概観
社会の変化は大きいが自分の成長は少ない一年だった.やはりVRChatを始めたことが一番の転換点であったように思う.VRChatは色んな国の人と直接お話ができるという点で僕の好奇心を強く刺激してくれるよいゲームであるが,その一方でものすごい量の時間を割いてしまった.プレイ時間は600h=25daysなので毎日2hぐらいやっていた計算になる.研究は気が進まないのでやらず進捗は得られず,VRChatと読書と,Valorant,アニメなどを見ていたら一年が過ぎ去ってしまったように思う.プログラミングは殆どやらず,だいぶ錆びついてしまった.正直何をするにも億劫で気が進まなくなってしまった.このサボりぐせを早いとこ直さなければ今年もまた同じように過ごしてしまう気がする.# 2020年活動履歴
1月……VRChatを始める.
2月……読書をしていたっぽい.良い本を結構読んでる.
3月……東南アジアの国の挨拶を覚えた.図書館の開館時間が少なくなってることを嘆く.
5月……数理論理学を頑張り始めていた.中村元の『般若心経』を読んでちょっとわかった缶があってテンションが上がる.
6月……日本語の方言や砕けた言葉について興味を持ち始める.
7月……銀英伝を見た.
8月……変体仮名を覚え始めた(なお今は全く覚えていない).漢字の勉強もちょくちょくするようになった.リングフィットをしていた.
9月……青春の記録を見た.この辺から海外のドラマなどを見るようにしていた気がする.Valorantをこの辺で始めた.
10月……VRC,読書以外の記録なし
11月……VRC,読書以外の記録なし
12月……VRC,読書以外の記録なし
# 2020年に得たもの
- 中国語・韓国語の挨拶
- 言語学周りの知識少し
- VRChat関係の知識
- 東アジア・東南アジアの知識・友人
# 2020年の目標達成率
・コンピュータサイエンス・数学の勉強(30点)友人とDiscordで11月ぐらいまで毎日のように勉強するようになり,GoやCUDA,数理論理学などを勉強していたがどれも使えるレベルまでちゃんと勉強できなかった.CUDAはなんとかcuBLASを触れるようになった気もするがあんまり成長はないなという気持ち.
・本を読む(60点)
「新しいジャンルに挑戦したい」との話であったがそれについては成功した気はする.49冊だった.気に入った本はこの辺だろうか.
- 人類と気候の10万年史……数十年に一度の災害が同時に襲ってくることは少なくないという話を説いているのが印象的だった.長いスパンで災害を考えることは面白さがあった.
- アジアと漢字文化……今年一番知識が増えたのは漢字関係だったように思う.その取っ掛かりとなった本はこの本で,漢字の成り立ちから現代までを概観する本.長い漢字の変化の流れの中では簡体字や新字体は決して特異なものではないと気づき,略字を使うことへの抵抗が消えた.
- 般若経典(中村元)……般若経典を一文一文訳していった本.よく空の境地に到るためには「空を求めては行けないが,求めていないわけでもない」というよくわからない説明を目にしていたが,この中に「でも睡眠って寝ようとするとかえって寝られず,むしろ眠ることを忘れることで却って寝られるよね」という説明が非常にストンと落ちたのが面白かった.空の境地では何かを希求すること自体を捨てるわけなので,空と空への希求は両立せず,空に到る人は気づいたら空の境地に到ってるのだろうとわかった.また空の境地を「◯◯ではなく,かつ✕✕でもない」というように説明しているのも印象的で,否定によって語り得ぬものを語っているのは面白かった.
- 韓国社会の現在……日本と韓国が非常に近い問題を抱えていることや,政治の方針の違いなどが分かる本.日本IF(というとあまりにも日本的な発想だが)を見ているようなもので,韓国を学ぶことは日本を学ぶことになるというのが直感的にも分かる内容になっており,他国を学ぶことの重要さがよく分かる本だった.
- 遠野物語・遠野物語拾遺……擬古文良いよねという気持ち.妖怪の話の中に初めて飛行機を見た人の話が混ざっているというのが面白かった.当時の人にとっては妖怪は飛行機と同じぐらいの実態を持った存在だったのかもしれないと思うと価値観の変化を感じられた.
- 一九八四年……有名なので読んだ.正直あまりにも現代中国という感じで,むしろ面白みがなかったというのが面白いところだった.ここまで的確に未来予知されると全く面白みがないのだなぁ.
- 誰のためのデザイン?……長いこと読もうと思って読んでなかったので読んだ.デザインを見たときの新しい視点を与えられたような気がする.
・技術的なアウトプット(10点)
なーんもしとらん.研究ぐらい.研究も大してしとらん.やれやれである.
・新しいことへの挑戦(50点)
VRChatを初めたのは非常に大きな転換点となったのは事実だが,技術面・勉強面でなにか初めたということはない.あたりまえだが小説も書いてない.Valorantを始めたことは非常に良い経験だったと思う.Valorantにもだいぶ時間を割かれてしまったが,スナイパーは場所バレしたら駄目ということから,煙幕や情報の重要性,立ち回り,戦闘における能力の使い方などを学べた.Valorantを見てからは戦闘ものアニメをみる目がだいぶ変わったように思える.とくにワールドトリガーはこうしてみるとFPSや実際の戦闘,サバゲーなどの知見をふんだんに使った作品であるように思え,面白さがぜんぜん違う.FPS経験がない作家が各作品とそうでない作家の作品では絶対リアリティが異なるし,また読み手側もFPSの経験の有無で読み取り方も変わることになる.危うく時代に取り残されるところであった.
・研究をする(10点)
コロナにかこつけて研究が進まない言い訳にしていたが実際に進んでいない.
# 2021年の目標
・コンピュータサイエンス・数学の勉強本当に何もできてないのでやらねばね……
・本を読む/勉強する
これまで通り量を求めて行きたいところであるが,割と右から左へ情報が漏れている気がしてならない.本当に学ぶということは読書のような受け身な形ではなし得ない気がしている.高校の頃のように真摯に学ぶという経験を久しくしていないので,なにか一つ「学ぶ」必要がある気がしている.具体的には言語か,あるいは競プロなどの技術などを考えている.
・研究
技術的なアウトプットではなく研究をしろ.シンプルでわかりやすい目標だろう.
・新しいことへの挑戦
Valorantを通してまだまだ自分の世界が狭いことを認識した.多少お金がかかっても自分の世界を広げるようなことに投資したい.
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